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新車を買った情報2023 第122回

マツダ改良型ロードスター 旧RFオーナーが気になるところ

2023年10月15日 07時00分更新

文● 四本淑三

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ロードスターは永遠かも知れない

 バイヤーズガイド的には、現代的なスペックが盛り込まれた欠点のない仕様と申し上げて差し支えないのですが、そもそもオープンルーフで二座のスポーツカーというのは不便で偏った趣味の乗り物であります。なんでもできて便利なスマートフォンと同じ文脈では語れません。

 そうした不便を承知の偏った現オーナーの観点からすると、買い直すほどではないかなと言うのが正直なところ。買い替えるにしても、年が明けたら中古車も視野に入れて考えようかなという気持ちです。でも、いいマイナーチェンジで良かったと感じています。

 この辺のユーザー心理というのは、マツダのブランド価値を示すものでもありましょう。買い直す必要を見出せないというのは、これまでのロードスター体験に満足しているから。そして、これが市場に適応し続けるために必要なマイナーチェンジであり、これからも永きに渡りこのクルマが存続し続けるだろう確信を得て、また満足しているからはずです。大衆性をまといつつも、不便で偏ったコアな部分の追求は相変わらずで、ロードスターにはまだまだ伸び代がありそう。

 ユーザーにそう感じさせている限り、ロードスターはクルマとしても、市場を流通する商品としても価値を落とすことがない。思えば中古相場を支えられずに新車販売の足を引っ張られていた昭和のマツダ地獄。それを脱するために立ち上げられたブランドの一つがユーノスで、その旗艦車種がNA型でした。今やロータリーエンジンを超えるマツダのアイコンとして、その目的を立派に達成したわけであります。

 だからこれから買う新規オーナーには「最新のロードスターこそ最良のロードスター」というどこかからパクってきたような標語を自信を持ってお届けしたい。買って損なし。でも990Sの相場は気になるぞ。

 そんな揺れ動く気持ちと共に、また今度!

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