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15インチMacBook Airは「余裕たっぷりの画面サイズ」で実用度No.1

2023年07月07日 07時30分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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MacBook Proよりも大きくて軽い新MacBook Air

 15インチというサイズは、以前のMacBook Proにもあったので、それ自体はMacとして珍しいものではない。ただしMacBook Airとしては新しい領域の製品であり、この薄さでこのサイズという組み合わせだけでも十分に新鮮味がある。現行のMacBook Proよりも薄いので、本体サイズの大きさがよけいに目立つ印象がある。逆に大きなサイズが、薄さを強調する効果も感じられる。

上はMacBook Pro 14インチ(2021)、下がMacBook Air 15インチ(2023)

上はMacBook Pro 14インチ(2021)、下がMacBook Air 15インチ(2023)

 ちなみに、スペック上の本体サイズのみから、本体エッジ部分の細かな形状は考慮せずに体積を計算してみると、厚さ(高さ)の薄いMacBook Air 15インチは、MacBook Proの14インチモデルよりも小さくなる。そしてうれしいことに重量も軽い。デスクに置いたときの専有面積ではMacBook Pro 14インチモデルよりも一回り大きいが、薄く、軽いのはAirの面目躍如といったところだろう。

MacBookシリーズのサイズ・体積・重量比較

 本体サイズが大きくなっても、当然ながら内蔵するキーボードは、Macにとって標準的なキーピッチ19mmのMagic Keyboardで、配置も含めて変わりはない。ただし、パームレスト部分は必然的に広くなっているので、同じキーボードでも13インチモデルよりもタイプしやすいと感じる人が多いだろう。

 いずれにせよ、これまで「13インチのMacBook Airよりも、ちょっと大きめの画面が欲しい」という理由でMacBook Pro 14インチモデルを選んでいた人は、必ずしもMacBook Proを選ぶ必要がなくなったのは確かだ。MacBook Proの16インチモデルには及ばないものの、少なくとも画面の表示面積はMacBook Proの14インチモデルより大きい。

 実は、この15インチモデルの発表を知ったとき、まず思い浮かんだのは、かなり以前にあった白くて四角いiBookの14インチモデルだった。先行していたiBookの12インチモデルに対して、一回り画面の大きなモデルとして登場したもの。その点では、今回のMacBook Airの15インチモデルに似た立ち位置と言える。ただし、iBookの14インチモデルは、画面の表示面積が増えただけで、解像度は12インチモデルと同じ(1024×768)だった。つまり情報量としては同じものを、若干大きく投影して表示するに過ぎなかった。

 この点では、ディスプレイサイズ相応の解像度を持ったMacBook Airの15インチモデルは、まったく異なる位置付けのマシンと言える。とはいえ、後で比較するように15インチのMacBook Airの画面解像度は、実は14インチのMacBook Proよりもわずかながら低い。そのあたりはモデルのクラスによってしっかりと差別化されている。

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