2022年の登場以来、売れまくっているという日産の軽EV「SAKURA」。そのSAKURAは、蓄電池として家電を動かすことができるのです! そんな話を聞いたら、ASCII.jpとしては黙ってはいられません。さっそく実験してみましょう。
EVを巨大なポータブル電源として使う
日産SAKURAでパンを焼くことに
アイドルユニット「純情のアフィリア」の10期生である寺坂ユミさんを、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長として迎え、様々なクルマを試乗する本企画。そして「昨年乗ったアリアとSAKURAは、強く印象に残っていますね」というように、日産のバッテリー電気自動車(以下、BEV)2車種に好感を抱かれたようです。
そんな日産のBEVは、大きな充電池として使うことができます。「ACコンセントがついているクルマって、最近増えていますが、それとは違うんですか?」ということで、論より証拠、試してみましょう。
必要となるのは、ニチコンが販売する「POWER MOVER Lite」(52万8000円)という機械。縦292×横553×高さ456mm、重さ21kgの無骨な箱で、マイクより重たいモノを持ったことがないアイドル部長には、可愛げもなければ重たくて持ちづらそう。でも伸縮式のハンドルとキャスターがついていますから、移動はラクラクです。ちなみに写真はイエローですが、ブルーも用意があるようです。
側面に電源スイッチのある箱を開けると、中からは極太のケーブルと細いケーブルの2種類と、AC100Vレセプタクルが2つ。AC100V出力は、それぞれ最大1.5kVAまで取り出すことができますので、合計3kVAの電力を取り出すことができます。いまいち電力量でピンと来ていない部長に「家電とエアコンの両方が使えるんですよ!」と、ASCII.jp自動車部の書記で撮影係の部員Kは解説。「これでエアコンを動かす必要ってあるんですか? しかも52万円ですよ?」と部長は至極真っ当な反応を示すのも当然の話。
このPOWER MOVER Lite、基本的には企業や自治体が購入し、台風や地震などの災害時に利用するもの。ですが、たとえばキャンプ場で家電を使うために、個人が購入することもできます。
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