あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第336回
走りのミニバン! Honda「FREED Hybrid Modulo X」はお茶の間のような快適さが魅力!
2023年06月03日 12時00分更新
N-BOXに似たメーターパネル周り
Apple CarPlay対応もAndroid AUTO非対応なのが残念
運転席・助手席は、冒頭でも触れたようにN-BOXを踏襲したという印象。個人的にはメーターパネルの中央が燃料計ではなく、インフォテインメントにして、ナビ画面の補助などが出た方が便利だと思った次第です。パーキングブレーキがフット式だったことも少し驚きました。また、運転席から後席の様子が確認できるチャイルドミラーも用意されていました。
USBはType-Aが1つのみで、増設するにはアクセサリーソケットに変換プラグを差し込む必要があります。不満に思えたのはスマホトレイで、イマドキの大型スマホを置くと不安定なところ。それを解消するのが純正アクセサリーで、運転席と助手席の間に置かれたバッグにはスマホポケットが。あとはケーブルをつなげるだけでOKです。
ナビゲーションシステムはApple CarPlayには対応しますが、Android AUTOには非対応。画面サイズに不満はありません。ナビ画面は分かりやすいですし、純正ナビらしく車体側のインフォテインメントディスプレイと連動しているので、他社製品を選ぶ必要はなさそうです。ですが、このモニターが左端にあるのは不便だなぁとも。速度計の隣にあるハイブリッド動作のメーターのところにナビ表示をしてくれればいいのに、と思いました。
Moduloブランドだけあって
走りは軽快で乗り心地は硬め
FREED HYBRID Modulo Xを一言で言えば「軽快な走りが楽しめるコンパクトミニバン」というもの。乗り味は少し硬めだけれど、ドライバーにとって運転が楽しいと思える雰囲気に仕上げていると感じました。元のFREEDがどういう乗り心地なのかはわからないけれど、過去に乗ったことのあるほかの車種傾向から考えて、おそらくModulo Xの方が乗り心地はよく、同乗者にとってもうれしい改良になっているでしょう。
パワートレインは、e:HEVと比べると振動や音だけでなく、変速時やアクセルオフなどでガクガクした部分があったりして、世代の古さを感じた次第。さらに言えば、エンジンの動作音などが耳につきやすいように思います。運転しながら、空走距離を長くするよう心掛けて走らせるのが、燃費の面でも快適さの面でもよさそう。逆にアクセルガンガン、ブレーキチョンチョンみたいな走らせ方はよろしくないかもしれません。
さすがModulo Xと思ったのが、幹線道路でのコーナーリング。ハンドルの切り増しなどもなく、思い通りにスーッとラインをトレースする印象で何より速い! 下り坂などでは、気づいたら前の車に追いついてしまい、それが逆にストレスになるほど。いや、煽るつもりは毛頭ございません。クルマが軽快で気持ちよくて速いコーナーリングが楽しめながら、乗り心地がよい。ドライバーだけでなく、ほかの乗車定員のこともシッカリと考えられているのですね。
空力と足の良さが最も光るのは高速道路でしょう。今回、このクルマに乗ってモビリティリゾートもてぎにお邪魔したのですが、東北道で120km/h巡行をしたところ、これがすこぶる安定していてロングドライブに有益であると確信しました。ただ直線なら運転支援もバッチリなのですが、コーナーが連続するような場所だと、ちょっと車線からはみ出すと警告音が。そこはちょっと残念だったり。
SUVよりFREEDの方が背の高い荷物が積載できそうですし、多くの人が乗れるなど、ステップワゴンの時も思いましたが、改めて独り身でもミニバンはアリなんじゃないかなと。ミニバンは運転していて面白くないことが多いのですが、Modulo Xなら上質な乗り心地と運転の楽しみが両立していて、「SUVよりもコッチの方がスポーツしてないか?」と思ったのが正直なところ。
過去、S660やFITなどのModulo Xグレードに触れてきて「買うならコッチでしょ」と思っていたわけですが、今回も同じ。FREEDを買うならModulo X一択、でしょう! もちろんお金が許すなら、ですが。

この連載の記事
-
第613回
自動車
さよなら、スープラ。2026年生産終了を前にこの「直6ピュアスポーツ」を手に入れるべき理由 -
第612回
自動車
「カワイイ顔して、中身はタフ」女性支持4割の三菱・デリカミニが、毎日の相棒に選ばれる3つの理由 -
第612回
自動車
荷物も積めて車中泊もOK! SUV一択で迷っている人にこそ教えたい「ステーションワゴン」の実力 -
第611回
自動車
テスラ・モデルYが劇的進化! スマホ世代を熱狂させる「走る巨大ガジェット」の正体 -
第610回
自動車
【最長航続距離846km】アウディ「A6 e-tron」はEVの航続不安を過去にする究極のグランドツアラー -
第609回
自動車
輸入車No.1の燃費とアルピーヌの走り! ルノー「ルーテシア」が叶える欲張りな選択 -
第608回
自動車
なぜセダンを廃止した? ワゴン一本勝負に出た新型パサートの「潔さと勝算」 -
第607回
自動車
Cクラスに900万円出す価値はあるか? 豪華装備の「C220d Luxury」に見る、SUVにはないセダンの底力 -
第606回
自動車
「家族も荷物も諦めない!」510馬力の最強ワゴン「BMW M3ツーリング」 -
第605回
自動車
「EVでの遠出は不安」が「楽しい」に変わる!? アリアで往復1600km走ってわかった、アプリ連携の絶大な安心感 -
第604回
自動車
「もっと運転が上手くなりたい」あなたへ。FR以上にドライバーを育てるミッドシップGRヤリスという提案 - この連載の一覧へ





























