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柳谷智宣がAdobe Acrobatを使い倒してみた 第152回

ChromeブラウザでPDFを開いたときに便利な、Acrobatの機能が使える拡張機能

2023年05月12日 11時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

提供: アドビ

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 本連載は、Adobe Acrobatを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第152回は、ChromeブラウザでAcrobatの機能が使える拡張機能について紹介する。

ブラウザ上でPDFの編集が可能

 ウェブを閲覧していて、PDFの資料を見つけることは多い。そのままPDFを開くと、ブラウザのビューワーが開き、中身を閲覧できる。もちろん、シェアNo.1のChromeでもPDFを表示することは可能だ。表示を回転させたり、印刷することもできる。

 しかし、コメントを追加したり、編集したい場合は、当然、ファイルをダウンロードし、AcrobatなどのPDFアプリで開く必要がある。本格的に作業するならそれでもいいのだが、ウェブで見つけたPDFにちょっと手を入れて、社内で共有するといった使い方であれば、もっと効率化したいところ。そこで、おすすめなのが、Chromeの拡張機能だ。

 「chromeウェブストア」から拡張機能「Adobe Acrobat」をインストールすると、PDFを表示する際にAdobe Acrobat PDFツールの画面で開くようになるのだ。以前から公開されているが、2023年4月12日に機能強化されたので、今回は新しくなった拡張機能「Adobe Acrobat」について紹介しよう。

通常のChromeでPDFを開くとこのような画面になる

Chromeの拡張機能「Adobe Acrobat」をインストールする

拡張機能の設定を開き、「Adobe Acrobat」をオンにする

 ウェブページ上のPDFへのリンクをクリックすると、アプリのような画面でPDFが表示される。左側にはメニューが並び、右側にはページを移動したり、表示倍率を変更するアイコンが並んでいる。

 PDFの左上に4つのツールアイコンがあり、画面操作やコメント、描画、色などを設定できる。コメントの追加はアプリと同じで、ツールを選択して該当部分をクリックするだけ。Adobe IDでログインしていれば、名前も記録される。

Acrobatのフォーム入力や署名にも対応しているのが便利

 さらに、Acrobatのフォームに入力したり、署名をすることが可能。無料版でもある程度の機能を利用できるのがありがたいところだ。

PDFへのリンクをクリックする。ちなみに、PDFをドラッグ&ドロップすると従来の表示方法となる

拡張機能のUIでPDFが表示された

任意の部分にコメントを追加できる

ハイライトを引いたり、フリーハンドで描画したりできる

無料で利用できる機能は限られており、返還や編集機能を使おうとすると、Acrobat Proの試用画面が開く

 Acrobatの契約ユーザーであれば、フル機能を利用できる。PDFをWORDやExcel、PowerPoint、JPGなどに変換したり、テキストや画像を編集したりできる。電子サインの署名だけでなく、依頼したり、PDFの圧縮や結合、保護なども行える。

 新機能は4つ。UIが強化され、ダークモードに対応。ヘッドホンのアイコンをクリックすると文書を読み上げてくれるようになった。そして、オフラインでのPDF表示もサポートした。

「テキストと画像を編集」をクリック

既存のテキストを編集できる

「…」メニューから「環境設定」を開き、テーマやファイルの保存場所などの設定を行なう

 ブラウザ上の作業でPDFを開いているときに、コメントやハイライトを入れて、保存しておきたいということは多い。この拡張機能なら、PCに保存するだけでなく、Adobeクラウドストレージに保存することもできる。ブラウザ上で作業が完結できるのは便利だし、AcrobatがインストールされていないPCでも、PDFの編集ができるのはありがたい。Chromeブラウザを使っているユーザーなら、ぜひ拡張機能の「Adobe Acrobat」をインストールすることをおすすめする。

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