本連載は、Adobe Acrobatを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第152回は、ChromeブラウザでAcrobatの機能が使える拡張機能について紹介する。
ブラウザ上でPDFの編集が可能
ウェブを閲覧していて、PDFの資料を見つけることは多い。そのままPDFを開くと、ブラウザのビューワーが開き、中身を閲覧できる。もちろん、シェアNo.1のChromeでもPDFを表示することは可能だ。表示を回転させたり、印刷することもできる。
しかし、コメントを追加したり、編集したい場合は、当然、ファイルをダウンロードし、AcrobatなどのPDFアプリで開く必要がある。本格的に作業するならそれでもいいのだが、ウェブで見つけたPDFにちょっと手を入れて、社内で共有するといった使い方であれば、もっと効率化したいところ。そこで、おすすめなのが、Chromeの拡張機能だ。
「chromeウェブストア」から拡張機能「Adobe Acrobat」をインストールすると、PDFを表示する際にAdobe Acrobat PDFツールの画面で開くようになるのだ。以前から公開されているが、2023年4月12日に機能強化されたので、今回は新しくなった拡張機能「Adobe Acrobat」について紹介しよう。
ウェブページ上のPDFへのリンクをクリックすると、アプリのような画面でPDFが表示される。左側にはメニューが並び、右側にはページを移動したり、表示倍率を変更するアイコンが並んでいる。
PDFの左上に4つのツールアイコンがあり、画面操作やコメント、描画、色などを設定できる。コメントの追加はアプリと同じで、ツールを選択して該当部分をクリックするだけ。Adobe IDでログインしていれば、名前も記録される。
Acrobatのフォーム入力や署名にも対応しているのが便利
さらに、Acrobatのフォームに入力したり、署名をすることが可能。無料版でもある程度の機能を利用できるのがありがたいところだ。
Acrobatの契約ユーザーであれば、フル機能を利用できる。PDFをWORDやExcel、PowerPoint、JPGなどに変換したり、テキストや画像を編集したりできる。電子サインの署名だけでなく、依頼したり、PDFの圧縮や結合、保護なども行える。
新機能は4つ。UIが強化され、ダークモードに対応。ヘッドホンのアイコンをクリックすると文書を読み上げてくれるようになった。そして、オフラインでのPDF表示もサポートした。
ブラウザ上の作業でPDFを開いているときに、コメントやハイライトを入れて、保存しておきたいということは多い。この拡張機能なら、PCに保存するだけでなく、Adobeクラウドストレージに保存することもできる。ブラウザ上で作業が完結できるのは便利だし、AcrobatがインストールされていないPCでも、PDFの編集ができるのはありがたい。Chromeブラウザを使っているユーザーなら、ぜひ拡張機能の「Adobe Acrobat」をインストールすることをおすすめする。
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