鉄板をプレスで曲げたような
クールな金属製のペーパートレーを速攻衝動買い
新しいモノとおいしいモノと珍しいもモノには目のない筆者なので、東京駅そばのオープン間もない大賑わいの東京ミッドタウン八重洲に、ランチを兼ねて遊びに行ってきた。食事は3階ですませ2階にはいくつかのショップが入っていると聞いて、速攻で冷やかしに向かった。
いくつかのお店の中で「STALOGY」という名前のステーショナリーショップ+αのイメージのお店があったのでのぞいてみた。一緒に行った家族は、TVでも紹介されていた丸い小さなラベルを使い点描画のようなイメージで作れる、小さなシールを気に入って何種類か買っていた。
筆者はそれとは全く大きさも重量も異なる、スチール家具に使っていそうな鉄板をプレスで折り曲げてトレーのような形状にした、素っ気ない製品がやけに気に入ってしまった。実物の展示品を見ておよそその使途は理解できたので、速攻衝動買いして持ち帰った。
ただの鉄板にしてはパッケージが凝っている。パッケージを開けると今回の衝動買いの主役であるSOGU「Paper Server A4」(以降、ペーパーサーバー)が登場する。読者には釈迦に説法だが、ICT的にサーバーとは「コンテンツを要求する側に、タイムリーにコンテンツを提供するコンピューター」のことだ。
本体に添付の注意書きには「用紙の端部が揃うことを目標にしております性質上、寸法に余裕を持たせると魅力を損なうことから、A4サイズの297.0×210.0mmに対して、内寸297.6±0.2×210.6mm±0.2mmというギリギリの寸法設定での製造および寸法管理に努めております。もしお客様がご使用のA4用紙を入れた際に、寸法が足りないと感じられた場合は、弊社までご連絡いただけますと幸いです」と記述されている。
文面通りに理解するとA4規格サイズの297.0×210.0㎜に対し、ごく少しだけ余裕をもって作っているが、その余裕は長辺で0.13%〜0.26%、短辺で0.19%〜0.38%といずれもコンマ以下の精度を実現している。とにかく気合いを入れて極めて正確・精密に作っているので、標準規格とはいえ紙の入り具合が悪いと、この商品の価値は極めて落ちるので、連絡してくれとのことのようだ。
パッケージから取り出して見たペーパーサーバーは、4つの角の内2つの角をほぼ中央にして長短辺の長さの比率に対応したL字型に、両辺の一部を谷折りして垂直にせり上がった構造だ。筆者の衝動買いしたペーパーサーバーの場合、その高さは実測12.5㎜。100枚程度のA4版用紙をスタックできるらしい。ちなみにペーパーサーバーには版サイズ違いのA5版モデルも存在する。
また現物を筆者は見ていないが、同じペーパーサーバーA4にはペーパーサーバーハイ(HIGH)と呼ばれる別モデルがあるらしい。こちらはせり上がってる塀の高さがより高く、250枚程度のA4版用紙をスタックできるようだ。当然ながら紙の重量を含めるとそれなりの総重量になるだろう。噂によるとA3サイズもあるようだが、もはや一般人のアイテムではなさそうだ。
ペーパーサーバー本来の目的は、プランナーやデザイナーが何か新しいことを考えるときに、A4版のブランク用紙を使って書き始めることが多いという、実際のオペレーションに注目して開発された商品らしい。なので主たる購入者は、デザイナーさんら同業者を想定しているようだ。
想定ユーザーが誰であれ、常時何か新しいことを考えている人にとって、手を伸ばせば今すぐ使えるメモスタックは極めて重要だ。思い立った時にいつもすぐそばにあるA4版のコピー用紙をスタックしておくことのできるペーパーサーバーは、思考の一時停止や中断を防ぐ紙コンテンツのサーバーなのだ。
ECO環境を第一に考えるならスタックするA4用紙には、片面プリント済みの廃棄前用紙を印字面を下側にしてスタックして再利用するのが理想的だ。しかし筆者は愛用しているカラーレーザープリンターの印刷設定をデフォルトで両面印刷にしているので、ペーパーサーバーには贅沢にも両面ブランクの新しいA4用紙を使用することにした。

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