今季待望のTVアニメ「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」の第2期OPを歌うアイドルユニット「純情のアフィリア」のメンバーにして、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長でもある寺坂ユミさん。今回試乗するのは、日産自動車の本格SUV「エクストレイル」です。かなり大きなクルマなのですが、ゆみちぃ部長は傷をつけることなく運転できるでしょうか?
エクストレイルはアリアの対抗馬になるか?
昨年試乗したクルマの中で、最も気に入っているクルマは何? と尋ねると秒で「日産アリア」と即答する、我らのゆみちぃ部長。「静かで乗り心地がよくて、インテリアもよくて、荷物がいっぱい載せられて……」というように、SUV+BEVというパッケージに魅力を感じているようです。
「あと日産サクラもよかったですね」と、2022年のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した軽EVの名も。知多半島で生まれたゆみちぃ部長は、朝は「喫茶店で小倉トースト」を、給食は「きしめん」、おやつの時間は「ういろう」、夕飯のごちそうは「エビフライ」、日々T社のクルマに乗って育ち、流れる血の色は八丁味噌といっても過言でないほどの濃厚愛知県民であるにも関わらず、上京して〇年。気づけば横浜と書いてハマと読む女になってしまったのでした(一部誇張があります)。
そんな日産党員のゆみちぃ部長が、同社の新型SUVを見逃さないワケがありません。そしたら、これまたタイミングよく日産自動車広報部から「ちょっと乗ってみませんか?」と試乗会のお誘いをいただきましたので、お邪魔する運びとなりました。早く試乗したいところですが、まずは広報さん謹製のパワーポイントで新型エクストレイルについてお勉強することにしましょう。
エクストレイルはミドルサイズの本格SUVとして2000年に誕生しました。開発コンセプトはズバリ「タフギア」。家族4人でキャンプ場やスキー場などのアウトドアを楽しむクルマとして生まれたのです。ゆえにFFのほか4WDも用意されました。その後、2007年、2013年にモデルチェンジ。今回「タフギア」のコンセプトを継承しながら、上質感をプラスして生まれ変わりました。
4代目エクストレイルの商品コンセプトは「新次元の4WDで悪路からシティーまで余裕をもって楽しむことができる上質な本格SUV」というもの。タフギアというコンセプトはそのままに、3代目に加わった日産の先進技術、そして上質さをプラス。日産だからこそできるSUVとして誕生したのです。
ということで、広報さんが考えるエクストレイルの推しポイントを教えてもらうことにしましょう。ポイントは3つ「内装」「新開発エンジンとe-POWER」「e-4ORCE」です。「なんかeが多いですね。つまりイイクルマということですね!」と、ゆみちぃ部長は目を輝かせます。
エクストレイル 推しポイント「インテリア」
室内は広がりを覚えるデザイン。そして大型のナビ画面やヘッドアップディスプレー、そして12.3インチのTFTディスプレーなどにより、必要な情報がスグにわかるよう工夫がなされています。「パッと見てわかるって、すごく重要ですよね」と気に入られたご様子。
室内はテイラーフィットと呼ぶ合成革の新素材を採用。シボの間隔を指紋に近づけることで、手触りのよさを追求したのだとか。実際に触れてみると、これが実に心地よく。「スベスベして手触りがいいのですけれど、滑り過ぎないんですね。ハンドルはずーっと触っている部分なので、これはとてもイイです。あとシートのクッションも形もイイ感じです」と、ゆみちぃ部長はたいそうお気に入りのご様子です。
ついでにハンドルやセンターコンソールまわりをチェックしてみましょう。ハンドル形状はD型でスポーティーさを演出。右手のステアリングリモコンには、ゆみちぃ部長お気に入りのプロパイロットボタンがついています。スマホトレイは横置きでQi充電に対応しているのですが、「横置きか……」と撮影係で書記の部員Kはちょっと残念な気分。というのもスマホは縦に持つモノで、横に置く際は手を捻らないといけないから。「幅は十分あるから、深さを持たせて2台並べて置けるようにすればいいのに」と、複数台持ちの部員Kは不満タラタラです。USBソケットはType-AとType-Cの2系統用意。ですが、ちょっと置くにあるため差し込みずらそう。両方ともType-Cにしたらラクなのに、と思いました。
シフトレバーはプレイスティック式。ドリンクホルダーは2つ用意されています。パーキングブレーキは電子式で、その近くにはオートブレーキホールドのボタンがあります。大きなダイアルは走行モード切替です。「センターコンソールが結構高い位置にあって、コクピット感が強いですね。NOTEやAURAもそうでしたけれど、こういうタイプの方が好きかも」と、ゆみちぃ部長は軽自動車のような足元広々タイプより、スポーティーな印象を受けるコクピットタイプが好ましいようです。

この連載の記事
-
第588回
自動車
都市型SUVの新定番! マツダ「CX-30」がもたらす新感覚ドライブ -
第587回
自動車
死角ナシの万能SUV! マイチェン版トヨタ「カローラ クロス」に乗ってわかった“しっとり快適”の正体 -
第586回
自動車
今しか選べない“熱き”ガソリンSUV!マセラティ「グレカーレ」の真髄を体感する -
第585回
自動車
カッコいいワゴンは健在! アウディの新型「A5 Avant」は流麗なデザインと広々ラゲッジでアウディらしさを継承する -
第584回
自動車
「VEZEL e:HEV RS」は後出しズルい! と言いたくなるほどイイクルマだった -
第583回
自動車
採点方式が激変の2025年「日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終決戦! 10ベストカー試乗会レポ -
第582回
自動車
BMW「X2 M35i」はカジュアルさとBMWらしさが高次元にバランスした日本にピッタリなSUV -
第581回
自動車
フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」はオトナになったボーイズたちに勧めたいぜいたくな1台 -
第580回
自動車
プジョーの新SUV「3008」はデザインでの購入者が大半! リゾートホテルのような内装とクーペフォルムが牽引する -
第579回
自動車
新型「プレリュード」は今のHondaを凝縮したハイブリッドスポーツの前奏曲だ! -
第578回
自動車
クラウン・エステートで車中泊体験! 「おもてなし」シートで過ごすぜいたくなドライブ体験 - この連載の一覧へ





























