楽天スペースモバイルには疑問
一方で、楽天モバイルが進めている「スペースモバイル計画」については疑問を呈した。
髙橋社長は「アップルがグローバルスター、Androidはクアルコムがイリジウムと組むなど、現実的に動き始めている。一方で、AST(楽天モバイルが組むパートナー)には無理がある。どうやって、数多くの衛星を上げていくのか。さらに実はASTのビジネスモデルがGSMA(世界の携帯電話会社が集う業界団体)で議論となっている」というのだ。
ヨーロッパの場合、携帯電話会社は高額なオークションで周波数を落札して使っている。衛星で、ヨーロッパのキャリアが使っている周波数で通信サービスを提供するとなると、その周波数に対して、金銭的な負担なくてはいけなくなるという。そういった議論が全く進んでおらず、ASTが勝手にサービスを提供するのは難しいのではないか、と言われている。
アップル・iPhoneのように、衛星だけが使う周波数をiPhoneがつかむというのであれば問題ない。しかしASTの場合、現在iPhoneなどが使っているキャリアが持つ周波数帯でつながるという触れ込みなので、そうした議論の整理が必要となってくるようだ。
その点、KDDIは長年衛星通信事業を展開しており、豊富なノウハウを持っている。またスターリンクと提携しており、そのスターリンクはアメリカでTモバイルと組んでスマホ向けの通信サービスを準備しつつある。スターリンクという衛星で圧倒的な実績を持つパートナーがいるだけに、KDDIとしてもサテライト分野でも一日の長があるようだ。
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