オフロード志向でディーゼル
唯一無二のミニバン「デリカD:5」
三菱「デリカD:5」は、初期型が2007年に登場して以降、マイナーチェンジなどを施しながら、2023年で16年目という大変モデルライフの長いクルマとなっています。なぜこんなに長いモデルライフなのかと言えば、オフロード志向のミニバンがデリカD:5以外に皆無であることが挙げられます。
オフロード志向のミニバンというカテゴリーは、1979年の2代目「デリカ」の乗用モデルであるデリカスターワゴンから脈々と受け継がれたもので、このカテゴリーが唯一無二となった1994年発売の「デリカスペースギア」ではデリカD:5にモデルチェンジするまで13年間も販売されており、それを受け継いだデリカD:5も16年目に突入。2022年の12月には特別仕様車が発売されたことを考えると、まだまだモデルチェンジもディスコン(終売)もなさそうな雰囲気で、ロングラン販売を継続していくのではないかと思われます。
そんなデリカD:5は、2019年のビッグマイナーチェンジでフロントマスクが大改修され、エンジンもディーゼルのみという、かなり割り切った存在に生まれ変わりました。
オフロード志向ということで最低地上高は185mmにも達し、乗り降りが不便そうと思われがちですが、現行のデリカD:5には助手席側のドアからリアのスライドドアにかけて、ドアを開けると出てくる電動ステップがあるために乗降性の不安は一切ありません。
シート配列は一般的な3列シートのミニバンとなります。今回の試乗車は8人乗りモデルなので、2列目シートは3人掛けとなりますが、センターのシートバックにはアームレストが収納されているので、実質2人掛けとして使った方がよさそうです。
デリカD:5のプラットフォームは意外だと思われますが、「ギャランフォルティス」や「ランサーエボリューションX」などと共通のものです。そのため、4輪駆動のシステムはトランスファーからプロペラシャフトを介してリアに駆動を送るものです。そのため3列目シートを床下収納とすることが構造上不可能となるため、3列目シートの収納は跳ね上げ式なのです。
ただし、3列目シートを跳ね上げると2列目シートのリクライニングができなくなってしまうため、背の高いものを積む以外の状況では3列目シートは跳ね上げずに、シートバックを前方に倒すような使い方をするのがいいのではないでしょうか。
3列目シートも補助的なものではなく、しっかりと座れるものですが、膝周りに余裕を持たせようとするとラゲッジスペースには90リットルクラスのスーツケースが立てた状態で1つやっと入る、という状況です。
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