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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第301回

ランクル76オーナーが8年乗ってわかった「ランドクルーザー76」の使い勝手

2023年02月11日 12時00分更新

文● 矢田部明子 写真●吉野健一 編集●ASCII

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トヨタ「ランドクルーザー 76」

 クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、私の愛車であるトヨタ「ランドクルーザー 76」についてレポートします。実は、以前「ランクル76の良かった点&悪かった点」を記事にしました(ランクル女子が愛車「ランドクルーザー76」に6年間乗ってわかった良いトコ悪いトコ)。その際は、走行性能&外観デザインがメインだったので、今回は使い勝手をメインに紹介します。

 愛車だからこそ見える評価(辛口?)をたくさん書きましたので、購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください!

ランドクルーザー 76はこんな車

 ランドクルーザー70シリーズは、悪路走行に適したヘビーデューティー仕様として1984年に販売を開始しました。その後、30年にわたって世界各国で愛されてきましたが、日本国内では2004年に販売を終了。ですが、復活を望むファンの強い要望に応えるべく、2014年夏に1年間限定で4ドアバンの76&ダブルキャブピックアップの79が国内で販売されることになったのです。

 当時、私はランドクルーザー60系に乗っていたのですが、欠品部品も多く、修理が難しかったので手放すことを決意し、4ドアバンの76を購入しました。ラダーフレーム構造による高い堅牢性と耐久性、V6 4Lのガソリンエンジンとパートタイム4WDを組み合わせることで、悪路走行に強いタフな車となっています。

トヨタ「ランドクルーザー 76」
主なスペック
サイズ 全長4810×全幅1870×全高1920mm
ホイールベース 2730mm
車重 2120kg
エンジン 1GR-FE V型6気筒DOHC
最高出力 231PS(170kW)/5200rpm
最大トルク 360N・m(36.7kgf・m)/3800rpm
価格 478万4000円(購入時価格)

 車両価格、めっちゃキツかったです……。残価設定ローンにして色々頑張って、家賃・食費とか極限まで削って生活した地獄の5年間でした(笑)。こんなことしてまで乗る意味あるのか? と、何度も自問自答しました。本当に、お金を払ったことだけは褒めてあげたい。あの頃の自分、よく頑張った!

 それでは、いつものように細かくチェックしていきましょう!

ランクル76の良いところ その1
ランクルならではの機能

 ランクルならではの機能&機構があるので、紹介します。

 1ナンバー車は巻き込み防止も兼ねて、サイドステップの装着が義務化されています。車高が高いので、乗り込みの際の必須アイテムとなっています。

 次に車内を見ていきましよう! 華燭はなく、かなりシンプルな造りとなっています。プロボックスのような商用車の内装をイメージすると分かりやすいかと思います。

エアコンの送風口が丸いので、左右上下斜めへと自由自在に風向きを変えられます

とはいえ、車両の大きさの割に、エアコンの送風口が少なすぎます。なんせ車内が全然涼しくならない…。解決策として、私はこのような首振り扇風機を取り付けています

窓ガラスが大きくて開放的なのはいいのですが、そのぶん陽射しが車内に入るので、車内がめちゃくちゃ熱くなります。なので、日除けは必須アイテムです

左右にパカッと開く、観音開き! 積み込み口も広いのですが、自転車などの大きな物を積み込む際に、サイドの扉に当たってしまうということも……

ランクル76の良いところ その2
収納力と変わった装備

運転席と助手席のドアには、CD収納にピッタリな隙間があります

唯一の残念ポイント。センターコンソール部分のドリンクホルダーは、1つしかありません。私の場合、助手席の人には飲み物を手で持ってもらうようにしています。そして、紙パックは入りませんでした。紙パックドリンク大好きな矢田部としては、少し残念……

USBソケットがないので、自分で増殖しています。USBソケットがないとか、今どきの車では考えられませんね

USBソケットはありませんが、灰皿が付いています。今どきの車だと珍しいかと

後席ドアにも灰皿が付いています。ただ、私は喫煙者じゃないので、それならドリンクホルダー付けてほしかったというのが本音です(笑)

ランクル76の良いところ その3
独特の走行性能&乗り心地

 「運転が大変そうだね」と言われることが多いのですが、アイポイントが高くて見晴らしが良い&車体が四角で車両感覚がつかみやすいので、慣れてしまえば思ったよりも簡単です! ただ、“小回りが効かない”という気になる部分はあります。軽自動車だと普通にUターンできる道でも、ランドクルーザー76の場合は2~3回切り返さなくてはいけなかったりします。

 そのほかには、足周りが板バネ(リーフスプリング)というということもあり、乗り心地が独特です。突き上げ感があるのではなく、縦にピョンピョン&フワフワと揺れます。

 そして、1番ネックなのは、燃費がすこぶる悪いこと……。街乗りでリッター4kmくらい、高速で6~7kmくらいで、毎日乗る&仕事の移動でも乗る私は、ガソリン代(しかも、ハイオク)で月に4万円くらい飛んでしまいます。となると、食費を削るしかないのですが、オススメは業務用スーパー。冷凍野菜とかも安く売っているし、長期保存出来るのでオススメ。

ルームミラーが小さいので、これだと後ろがまったく見えません! なので、私はこのミラーの上に、パカッと取り付けるタイプの大きなミラーを装着しています

 ということで、今回はトヨタ「ランドクルーザー76」の長期レビューの使い勝手編でした! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。

筆者紹介:矢田部明子

 中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!

 クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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