わずかな試乗時間でもわかる
スポーツカーとしての実力
ということで、ゆみちぃ部長は運転席へ。「水温OK……油温OK……油圧OK……。──OK Z」と、湾岸勢のゆみちぃ部長。駐車場を出て一般道へ。ですが実質10分くらいしかないので、高速道路はおろか、一般道で近くをぐるっと1周する程度しかできません。ですが、それでもフェアレディZは部長に魅力を伝えてきます。
車内では上品に、かつ力強くエンジン音が轟きます。外からだと排気音はとても静かなので、夜中にクルマを動かしてもご近所迷惑にはならなそうです。
硬派に見えるフェアレディZですが、実はかなりフレンドリー。街乗りが硬くて乗れない、というわけではないようです。9速ATとトルクフルなエンジン、そしてゆみちぃ部長お気に入りの大型のキャリパーと相まって、街乗りが実にスムース。これまたゆみちぃ部長お気に入りのアルミ製スポーツペダルと相まって、実に楽しいひと時が過ごせます。
あっという間に試乗時間終了。ですが、一向に返ってこないゆみちぃ部長と部員S。日産自動車のスタッフさんは「きっと楽しくて時間を忘れられているのでしょう」と、2シーター車ゆえ居残りさせられている部員Kに語ります。5分遅れで戻ってきましたが、このあたりの渋滞の名所に突っ込んでしまったようです。
ですが「今度は高速道路で走ってみたい」と、フェアレディZを見ながら語るゆみちぃ部長と部員S。「で、プロパイロットもあるんですよね」と、ゆみちぃ部長は目を輝かせます。いえ、前車追従機能はありますけれど、プロパイロットはありません。「ないんですか!?」と、ゆみちぃ部長の大きな目が、さらに大きくなったのは言うまでもありません。高速道路を走るときは、ちゃんとハンドルを握って運転しましょう。
以前GRスープラに乗ったことがあるゆみちぃ部長は「断然Zですよ」と、フェアレディZに太鼓判。「車内の感じがイイんですよ。Zの方が歴史の重みなどを感じますし、落ち着いた感じですね」と笑顔でニンマリです。
今回、ほんの少しだけ触った程度のフェアレディZ。「もっとゆっくり、ちゃんと乗りたい!」というわけで、年明けに再びお借りします、と広報さんにお約束をして、この日の取材は終了となりました。「いいじゃん日産!」と、ゆみちぃ部長は笑顔だったのは言うまでもあいません。
この連載の記事
-
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい -
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り -
第479回
自動車
レクサスのエントリーSUV「LBX」は細部の徹底作り込みで高級ブランドの世界観を体現した - この連載の一覧へ