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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第288回

2022年に乗ったクルマの中でベストバイはホンダの「FIT e:HEV RS」に決定!

2022年12月31日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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便利な収納もあるが
微妙にかゆいところに手が届かない部分も

シートの裏にポケットがないのは残念なところ

 2列目シートの座面が跳ねあげられるのもFITシリーズの美質。しかも、比較的フラットなので大きな荷物をガッツリ入れても平気です。一方、ここにあれば便利なのにと思ったのが、助手席後ろにシートポケットがないこと。というのも、FITはA4ファイルを車内に置いておくようなスペースがないのです……。

ラゲッジスペース

筆者の荷物を入れた様子

 ラゲッジも大型スーツケースを横に2つ入れても平気なほどの容積を確保されています。さらにイイのはラゲッジトレイがないこと! ラゲッジトレイって意外と邪魔だったりするのです。「あればいいのに」と思ったのがアクセサリーソケット。いわゆる12V端子です。イマドキの輸入コンパクトカーには結構ついている装備でして、何が便利かというと、走行中にバッテリーが充電できるから。アクセサリーソケットは前列シートに用意されているのですが、できればオプションでいいので用意してほしいところです。

スマホで車両がコントロールできる

遠隔地からエアコン操作が可能

位置情報も取得できる

 スマホで車両コントロールできるのもFITシリーズの魅力。たとえば、運転前にエアコンをつけたりできるほか、広い駐車場で車の位置を知るのにとても便利! そんな物はイラナイと最初は思うかもしれませんが、一度使うとやめられません。

運転支援で長距離移動もラクチン

東名用賀IC入口すぐの給油所で満タンに

オドメーターを0kmにセット

2リットルちょい入れて満タン!

 というわけで、本当に使い勝手や乗り心地がよいのかという実証実験をかねて、都内から鈴鹿サーキットまで往復してみることにしました。ついでに燃費も計測しましょう。まずは東名用賀IC近くのガソリンスタンドで給油。そしていざ鈴鹿ICへ。

運転支援中の様子。車線監視が働いているが、ちょっとわかりづらい

CIVICの車線監視は緑で表示

 道中はHonda SENSINGによる運転支援を使ってラクラク。なのですが、ちょっとだけ苦言を呈するなら、動作状態がわかりづらいんですよね。CIVICやSTEPWGNといった車種なら、車線を認識すると緑のラインで表示するのですが、FITシリーズは白で表示されるのです。色々なHonda車に乗っているからそう思うのかもしれませんが、この表示はメーカーとして統一してほしいと感じました。

 左側車線を走行中、前にバイクが走っていたとします。そのバイクが車線の左側を走行していた場合、CIVICやSTEPWGNは正しく左側にいると認識するのですが、FITでは結構近づいて急減速をする、という動作をしがちです。バイクが車線の中央を走っていた場合は、そのような動作はしませんので、Honda SENSINGに世代があって、FITは1世代前なのかな、と。といっても、東名高速の下り線、中井PAから足柄SAまでの右ルートや、上り線の山北区間でも車線をはみ出すことなく、きっちり運転支援が動きますので、そこはご安心ください。

120km/h区間を走っている様子

 パワーユニットは従来よりも出力向上が図られており、追い越し加速だって悪くありません。できれば心が躍る音だと、さらに良かったですね。気になる方はアフターパーツのマフラーなどを検討されてはいかがでしょう。

鈴鹿サーキットに到着

鈴鹿サーキットの入り口

 そうこうして鈴鹿サーキットに到着するわけですが、眠気はともかくとして、あまり疲れていないのは、居心地の良さ、足の良さ、運転支援のデキのよさに助けられているから。そしてもうひとつ特筆すべきは、コンパクトカーとしては静かであることも挙げたいと思います。

 それでは鈴鹿サーキット近くのシェルで給油しましょう。こちらは朝7時から営業している素敵なお店で、それより前の時間になると、近くの出光(24時間)で給油するのが鈴鹿の定番だったりします。

鈴鹿サーキット近くで給油

給油は17.44L

走行距離は396.5km

 気になる燃費は396.5km走行して17.44Lの給油。ということは、リッターあたり22.73kmという計算になります。走行した感じですと100km/hまでは燃費が良く、120km/h巡行をすると燃費が悪化する傾向でした。燃費を稼ぐなら走行車線で深夜バスなどの後ろを、クルーズコントロール機能を使って走行するのがよいでしょう。

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