このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

私→WRC 第31回

梅本まどか、WRC・ラリージャパンを完走したが波乱だらけで世界の壁を痛感

2022年12月24日 15時00分更新

文● 梅本まどか(@maronchan_1) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

目標であるラリージャパン参戦&完走を達成!

 ASCII.jp読者のみなさん! ついに! ラリージャパンを完走しましたー! 長い間、応援して下さったみなさん、本当にありがとうございました。改めまして、ウェルパインモータースポーツのコ・ドライバー、梅本まどかです。

 2022年 FIA世界ラリー選手権 第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」のRC4クラスに、プジョー・208R2で参戦し、無事完走できました! この連載も、ラリージャパン参戦までの密着レポートとして始まったワケですが、ついに目標達成できました。ラリージャパンは走り切るのも難しくて、リタイアする車両も多く、あわや私たちも!? なんて場面もあったので、改めて完走できて本当によかったと思います。

 しかも、完走に加えてRC4クラス3位ということで、ラリージャパンのトロフィーもいただいちゃいましたよ。同じクラスは3台だけだったので、完走すれば必ず3位表彰台以上だったのですけど(笑)。ちなみに総合順位は27位でした。

 ラリージャパンは2022年11月10~13日、豊田スタジアムを拠点に愛知・岐阜で開催されました。ウェルパインモータースポーツのチーム体制は全日本ラリーと大きく変わることなく、松井悠監督、ドライバーは村田康介選手、コ・ドライバーは私、梅本まどかです。メカニックには早水雄一郎さんと和田裕憲さん、そして全日本ラリー群馬から仲間に加わった現役レースクイーンでもある荏崎(えざき)ろあちゃん。そして、このチームになくてはならない、華を添えてくれている桐嶋しずくちゃんに加え、今回はEXEDY Racing Girlsの瀬谷ひかるちゃんが来てくれました!

RQ兼メカニックの荏崎(えざき)ろあちゃん

レースクイーンの桐嶋しずくちゃん

EXEDY Racing Girlsの瀬谷ひかるちゃん

 これまでも、ラリージャパン現地でも、ほかにも色んな方がいろいろ準備をして下さって、さらにスポンサーさんはじめ多くの方のご支援のおかげで走り切ることができました! 今回は初めて個人スポンサーさんを募ったので、ラリーカーのルーフには応募してくださった個人スポンサーさんの特典である「お名前ステッカー」もたくさん貼って走りましたよ!

 無事に走り終えて強く感じた事は、「今までの経験があってホントに良かったな」ということです。初のWRC、さらにサービスパークの豊田スタジアムに1週間以上通うという長いラリーウィークだったので、ラリーが始まる前は正直少し緊張していました。プジョー・208R2も、テストがあまりできないタイトなスケジュールで、「どんな感じだろう?」というマシンへの不安もありました。

 考えるだけ胃が痛くなりそうな要素が満載だったのですが、私の周りにはいつものチームメンバーと、頼りになるベテランドライバーの村田選手がいる。これだけで全然安心感が違うんですよね!

 何かあったらメカニックさんたちになんでも相談できて、「じゃあ、こうしてみるよ! わかった、やってみるね!」って応えてくれて、サービスパークに戻るとしずくちゃんが笑顔で「お疲れ様です」って癒してくれて、監督がちょっとそわそわしながら「どうだった?」と近づいてくる。このウェルパインモータースポーツというチームで、長年一緒にやってきたからこその安心を感じられたので「いつも通りやろう!」とリラックスしながら、初のWRCに挑むことができました。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ