私→WRC第50回

梅本まどか、モリゾウチャレンジカップ・三河湾ラリーで“初めて”の洗礼を受ける

文●梅本まどか 編集●ASCII

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 ASCII.jp読者のみなさん! お久しぶりです。ラリーでコ・ドライバーをしています、元SKE48の梅本まどかです。

ラリー

星選手と

 今までASCII.jpではウェルパインモータースポーツからラリーに参戦したレポートを書かせていただいていたのですが、今シーズン、ウェルパインモータースポーツから参戦するのはラリージャパンのみ。もちろんその時もレポートさせていただきますが、2024年シーズンはCUSCO Racingというチームで、モリゾウチャレンジカップという全日本ラリーのサブカテゴリーに参戦することになりました!

 今年は全日本ラリーやモリゾウチャレンジカップについてもASCII.jpで書かせていただきますのでみなさん、よろしくお願いします。

◆新たなカテゴリー「MORIZO Challenge Cup」とは

 私が参戦しているモリゾウチャレンジカップ(MORIZO Challenge Cup)は、若手育成・発掘を目的として今シーズン新たに設立されたカテゴリーで、車種はGRヤリス(四駆ターボ)に限定して改造範囲を狭めてコストを抑え、タイヤも指定されたモノを使うという、なるべくイコールコンディションで、ドライバーの技術とチーム力で戦うルールになっています。

 若手育成という事で25歳以下、またはラリー経験により29歳以下のドライバーが集まり、全日本ラリーの中ではJN-2クラスになります。それとは別に、モリゾウチャレンジカップとしての表彰やポイントが与えられ、成績優秀者はフィンランドに連れていってもらえる仕組みになっています。ちなみにコ・ドライバーは年齢制限はなく、ベテランの方も多いです。私が1番ひよっこなので頑張ります!

◆今年は20歳のドライバーとタッグで出場します

 話が少し逸れましたが、私はラリーの名門、CUSCO Racingから星 涼樹(ほし あつき)選手とタッグを組み戦うことになりました。星選手はラリー未経験の20歳! モリゾウチャレンジカップでも今のところ最年少!4歳からカートを始め、最近ではドリフトで成績を残しているドライバーさんです。

 若いドライバーですが、モータースポーツ歴は16年と聞いて「私より10年も先輩!」と驚きました。 そんな星選手にとって、ラリーデビューとなった全日本ラリー開幕戦「RALLY 三河湾 2024」(三河湾ラリー)は大荒れで、かなり難しい戦いとなりました。実際私もCUSCO Racingから出るのは初めてだったので、改めて"初"のことはいつもの倍大変だなと感じました。

ラリー

星選手と車両とパシャリ

◆愛知県のステージは新城から三河湾へ

 三河湾ラリーの舞台は愛知県でした。今まで愛知県といえば「新城ラリー」でしたが、今年から変更になったのです。

 開幕戦ということで、私たちを含めラリーデビューするチームや新たな挑戦をする選手、マシンを変えたりとみんな初めてが重なるのですが、そもそもこの三河湾ラリーも初開催のため、ほとんどの人が走ったことがない道ばかりです。

 地元の人の話やいろんな噂でどんな道かは聞いていても、実際にレッキ(下見走行)をしてみないとホントに道の状況がわかりませんでした。金曜日に行なわれたレッキは朝5時30分受付開始。選手たちは5時過ぎには受付に並び、20分頃には早めに受付が開いて、レッキ開始となりました。何故みんなが早く並んでいたかというと、レッキの時間がタイトなうえ、90台ものエントリーがあるため、自分のペースでレッキをすることが難しいという点と、レッキを2回するには早めにスタートできる方がいいからです。

 星選手は10km近くのレッキが初なので早く行きたいけど、どれくらいのペースでできるかわからなかったので20番目くらいを狙って出発。このときはまだ空が真っ暗でドキドキでした。 

ラリー

レッキ1本目前、まだ外は真っ暗でした

◆レッキでわかった路面状況の悪さ

 実際にレッキをしてみると、林道はそれぞれ特徴が違い、似ている道はなかったのですが、綺麗な道は1つもなく、どれも難しそうというのが率直な思いでした。

 SS1となる「ヒメハル」がレッキの1本目でもあったのですが、初ラリーの星選手は「ホントに路面状況が悪い道を走るんですね! 思っていた以上でした」と言っていました。また今回は、「キズナ」や「がまごおり竹島」はスーパーSSという、パイロンを回るジムカーナのようなコースになっており、こういった道のペースノートはまた違った難しさがあるので、金曜日は盛りだくさんな1日に! その中でも星選手は決断能力が早く、あまり悩まないタイプなのでパッパッと進めていけるのがすごかったです。

◆イケイケの走りで好タイムを出すもホイールヒット

 土曜日はいよいよラリーがスタート! 少しドキドキでしたが、狭くて状況が悪い道であるヒメハルがキャンセルとなり、ジムカーナ的な要素が強めなコースである「がまごおり竹島」→スパ西浦サーキットを走る「西浦シーサイドロード」のSS2本走ってから林道という流れになり、いきなり林道アタックではなくなったことは、正直とても助かりました。

 星選手はラリーのイメージ的に「どんなところでもプッシュできる」という認識だったようで、ここである程度ヤリスと仲良くなれたので、林道で気をつけながら走ることができたのです。SS2を走ったあとに「林道が最初だったらやってましたね」なんて会話が出たくらい(笑)。

 星選手は持ち前のイケイケ走りで、サーキットのタイムはモリゾウチャレンジカップの中では2位。林道でも初めて走るのにラリー経験者から10秒落ちで、未経験者の中ではトップでした。

 ただ、イケイケがゆえにホイールを4本壊してしまい、監督とメカニックさんからは怒られてしまいました。

ラリー

やっちゃいました!

 ホイールはやってしまいましたが、運良くタイヤから空気が漏れることがなく走り切れたのはホントに良かったですし、初ラリーにしてリエゾン区間で2人でタイヤ交換も経験。実はシート合わせをしたときに、タイヤ交換の練習もしておいたので動きはバッチリだったのです。

 練習しておく大切さを実感しましたね。初めてのラリーなのでクルマを壊さない走りやノート作り、ジムカーナのようなパイロンのあるコースへの課題はたくさんありますが、メカニックさんやチームスタッフに助けられながら無事完走でき、目標達成できてよかったです。

ラリー

メカニックさんと反省会をしながらお片付け

◆結果は4位で惜しくも表彰台を逃す! 次戦こそは!

 三河湾ラリーの結果は、モリゾウチャレンジカップの中で4位。ミスコースをしてしまい、3分のペナルティーを受けてしまったのですが、それがなければ3位表彰台だったので完走できたうれしさと悔しさの残る結果となりました。

 今回、私も初めてだらけで、ホントに自分の未熟さを感じたのですが、星選手とはいいペアになれそうで、楽しみな気持ちしかないので次戦も期待していただけたらうれしいです。ホントに余裕がなくて、いつもみたいに写真も撮れずだったのですが、次戦の唐津はそんな余裕ができるように対策して頑張ります!

 また、モリゾウチャレンジカップはトヨタイムズさんでSSはもちろん、リエゾン中もライブでYouTube配信をしています(ラリー三河湾2024 特別企画)。アーカイブもありますし、私たちの走っている様子も見て楽しんでもらえると思うので、ぜひチェックして見てください。

 次戦は4月13~14日の唐津ラリー。個人的には2年ぶりの唐津なので楽しみながら頑張ります!

ラリー

次戦も頑張ります!

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