クアルコムは2022年11月15日(現地時間)より、毎年恒例のイベント「Snapdragon Summit」をアメリカ・ハワイ州マウイ島で開催。フラグシップスマートフォン向けチップ「Snapdragon 8 Gen 2」を発表した。
すでにASUS Republic of Gamers(ROG)、HONOR、iQOO、モトローラ、nubia、OnePlus、OPPO、REDMAGIC、Redmi、シャープ、ソニー、vivo、シャオミ、XINGJI/MEIZU、ZTEなどが採用を発表。年内中にも搭載した新製品が登場する見込みだ。
注目はAI他言語翻訳機能
Snapdragon 8 Gen 2が発表されたことで、2023年のスマートフォンにおけるトレンドが予見できるようになってきた。昨今、各社が注力しているAI、カメラ、ゲーミング関連の進化がかなり期待できそうだ。
Snapdragon 8 Gen 2ではAI関連の処理技術を「Snapdragon Smart」という総称でまとめている。今回、搭載されたHexagonプロセッサーではマイクロタイル推論やアクセラレーターとの組み合わせにより、最大4.35倍の処理向上を果たしている。
なかでも注目は多言語翻訳だ。
喋った英語から中国語、スペイン語、日本語などを同時にテキストで翻訳していく。オンラインでのクラウド処理ではなく、スマートフォンのなかで翻訳をかけていくというのが特徴だ。
すでにデバイス上での翻訳はGoogle PixelによるTensorの音声レコーダーが有名だが、Snapdragon 8 Gen 2では同等以上、多言語翻訳ができるとアピールしている。
今後、Snapdragon 8 Gen 2を活用した翻訳アプリなどが登場してくることだろう。

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