6年越しの怪盗生活、始めました

心を盗まれちまったんだ!リマスター版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』を無印版プレイヤーが再評価

2022年10月31日 13時00分更新

文● Zenon/ASCII
提供: アトラス

 アトラスより2022年10月21日にリリースされたジュブナイルRPG『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版のプレイレビューをお届け。

 本作は、PlayStation 3/PlayStation 4向けに発売された『ペルソナ5』(2016年発売/以下、無印版)をベースとして、新キャラや新ストーリーなどさまざまな要素を追加したPS4向け『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(2019年発売/以下、ロイヤル)を、ほかの機種でも遊べるように調整したリマスター作品。

 対応プラットフォームはPlayStation 5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Xbox Game Pass/PC(Windows/Steam)と、主要なハードすべてで遊べるようになった。価格は、7678円。
※Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Windows/Steam)はDL版のみ

 今回は、PC(Steam)版をプレイする機会が得られたので、2016年の無印版プレイ済みの視点から本作の楽しさをレビューしていこうと思う。

学生と怪盗の二重生活を楽しめる本作。授業の問題に正しく答えると頭もよくなる!?

戦闘はコマンド選択式。敵の弱点属性を狙ってダウンを取れば、一方的に倒せる

随所で流れるアニメムービーが物語を盛り上げる!

・リマスター版PV
https://www.youtube.com/watch?v=EIPNUpdqKr8

新要素について

 まず読者が気になるであろう、新要素について紹介。無印版からロイヤルへのパワーアップでは、新キャラクター「芳澤かすみ(CV:雨宮天さん)」「丸喜拓人(CV:日野聡さん)」や、無印版では描かれなかった「3学期」が追加されたのが一番大きなポイントとなる。

 そのほか、ダンジョンギミックの追加や、イベントシーンなどを閲覧できる「マイパレス」の実装、デートスポットや「吉祥寺」の追加など、さまざまな点でボリュームアップが図られた。

無印版のみプレイした筆者からすれば、プロローグの時点で驚きの連続。元はボイスだけだったところにシルエットが追加されたり、ワイヤーアクションを「いつものように」とか指示されたりして「ふぁ!?」と変な声が出た

新キャラクター「芳澤かすみ」も早速登場。無印版の記憶と違う展開に、早くもワクワクが止まらない!

 さらに、シリーズファンが喜ぶDLCとして、『ペルソナ3』『ペルソナ4』の主人公と戦えるチャレンジバトルや、着せ替え衣装なども用意されている。

『ペルソナ3』と『ペルソナ4』の主人公に挑戦。推奨レベルが足りてないので瞬殺されたが、両作品のファンからすれば感涙ものだろう

 いっぽうで、ロイヤルからリマスター版では何が変わったのかというと、基本的には遊べるプラットフォームが増えたことが最大のポイント。ハードに応じてグラフィックやサウンドの最適化が行なわれているとのことだが、ゲーム内容に手は入っていない。

 ただし、ロイヤルで発売された全45種ものDLCが、最初から入った状態で遊べるというビッグな特典も。コスチュームやBGM、ゲーム進行に役立つ消費アイテムやアクセサリー、そして前述のチャレンジバトルなど、多彩なDLCが収録されている。

なかでもアクセサリー「シネマストラップ」は破格の性能。自動でHPとSP(MP的なもの)が回復するので、《パレス》攻略が非常にはかどる

PC版のコンフィグ確認

 今回はPC版ということで、ゲーム紹介の前にコンフィグから見ていこう。

グラフィック設定画面。筆者のPCではフレームレート上限も120まで設定できた。解像度なども最大4Kまで選べるので、プレイ環境に応じた設定で楽しもう

 キーボード&マウスでプレイする際は、PCゲームでおなじみの「WASD」で移動し、スペースキーで決定、「C」がキャンセルとなっている。そのほかにも多数のキーを使うので、慣れていないと割と誤操作もあるかもしれない。

そんな家庭用ゲーマーも安心。ゲームパッドにも完全対応している。キー表記がそれぞれのコントローラに対応してくれるのも地味に嬉しいポイントだ(画像はPS4コントローラ)

 ただし、PC(Steam)でPS4やSwitchのコントローラを使う場合は、事前にSteam側でちょっとした設定が必要。ゲームを右クリックして[プロパティ]を開き、[コントローラ]タブを確認しよう。そこで使いたいコントローラの欄が[有効]になっていればOK、なければ上の[コントローラ一般設定]を押そう。

初期状態。Xbox、PlayStation、Nintendo SwitchのコントローラをSteamで使いたい場合、ここで[有効]に設定することで認識し、使えるようになる

Steamのコントローラ設定画面。今回は「PlayStation設定サポート」のチェックボックスをオンにする

先ほどのステータス画面で空欄だったPlayStationの欄が[有効]に。これでSteamのゲームでも使い慣れたコントローラを使用可能となった

 また、PCのUSBにコントローラを接続したら音が出なくなったという人、ご安心を。コントローラにイヤホンを挿せば聞こえるハズだ。

それでも聞こえない、または普通にスピーカーから音を出したい場合は、Windows画面の右下にあるサウンドアイコンを右クリックし、[音量ミキサー]を開こう

コントローラ出力で音が0(ミュート)になっている状態。ボリューム部分を適度にズラしてあげればゲーム音楽が聞こえるようになる。スピーカーから音を出したい場合も、ここで[出力]部分を別のものに選択し直せば聞こえるようになるはずだ

 以上がPS4などのコントローラで遊ぶ際に注意してほしい初期設定となる。本作がSteamデビュー!という人が陥りやすい(わかりにくい)設定だと思ったので、少し丁寧に説明させてもらった。誰かの助けになっていれば幸いだ。

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