このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第260回

アウディのディーゼルセダン「A5」は力強さに上質さを備えた極上の移動空間

2022年10月08日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

見せてもらおうか!
アウディ製ディーゼルの実力を!

 アウディのディーゼルはいかに? ということで走らせてみましょう。「回転計を見ない限り、ガソリンエンジン車との違いって、わからないものですね」というのが最初の感想。「静粛性が高いんですよ。それに振動もあまり伝わらないんです。つまり車内の居住空間がとてもいいんですよ」というわけです。

 「低速のトルクが分厚いので、ストレスは少ないですね。加速もいいですし」と、ドライビングプレジャーも楽しめそう。「上までガンガン回して楽しむというのは無理でしょうけれど、だからといって物足りなさがあるわけでもないですね」。

 基本的に足の良さが支配的と唯さん。「エンジンよりもシャーシの方が上回っている感じを受けます。だから怖くないし、自分の運転が上手くなったように感じます。一方でクルマが冷静なんですよ。イタリアのクルマとの違いはそこで、ドライバーを必要以上に熱くさせないんです。すごくオトナのクルマですね」という分析。クルマのお国柄は薄まりつつありますが、それでもキチンとあるんですね。

 お楽しみはDynamicモード。いわゆるスポーツモードです。選択した途端「全然違います! すごくイイ! ガンガン進む!」というように、これまでの走りは嘘のように、まるでタガがは外れたかのようなエンジンの回りっぷり! 最初からコレで乗ればよかったな、と反省しきり。

 筆者が気になったのは2つ。まずはアイドリングストップからの復旧時の振動です。これがかなり大きく、車体が揺れるのです。感覚的には10年前のクルマという感じでしょうか。唯さんは気にならなかったようですし、アイドリングストップ機能をオフにすれば問題ないのですが……。

 次に気になったのが、センサーの感度が高すぎること。障害物が近づくとピーピー鳴るアレですが、これが障害物から結構離れてもピーと鳴るのです。特に前方の感度がよく、縦列駐車をしようとすると、かなり遠い状態なのに連続した警告音が鳴って驚き。写真がその連続警告音の状態なのですが、最初「これで? バンパー交換代が高いから、早めに音が出るのかな」と驚きました。

 気になる燃費は街乗りでリッター12km程度。2リットルターボのガソリンと比べると良いのですが、国産ハイブリッドと比べると劣るという印象。そこで2リットルNAの国産ハイブリッドがリッター15km走れるとし、ガソリン代が156円とすると150km走行するのに1560円。アウディはというと、軽油代を138円とすると1725円。「あれ? アウディの方が高いじゃないですか!」とツッコミを入れる唯さん。これは国産車のハイブリッド燃費が良いからであって、アウディのガソリン車はハイオク専用ですし、それと比べれば、ディーゼルのコスパがよいのは事実。また、この数字は都内でのもの。高速道路でしたら、また変わってきます。

 クルマを降りた唯さんは「このクルマで高速道路を使って長距離を走ったら快適で楽しいでしょうね」と笑顔。確かにオシャレですし、荷物も乗りますし快適。長距離ドライブをするならアウディのディーゼル、実にアリな選択肢ではありませんか?

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添える。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ