GAUDI 2は2022年第4四半期に出荷
出荷に関しては、オンプレミス向けにはSuper Microが8枚のGAUDI 2を搭載したシステムが今年第4四半期に出荷するとしている。このシステム(の下半分)は会場でも展示された。
ところでHabana Labsの製品の場合、ソフトウェアはインテルのOneAPIやOpenVINOではなく、独自のSynapseAIを利用する。
このSynapseAIを使う場合、例えばTensorFlowのモデルだったら冒頭に2行追加するだけでSynapseAIを利用してGAUDI 2を活用できるようになるという話であった。
第2世代GOYAはGRECOに名称変更
トレーニング/推論向けのGAUDIがGAUDI 2になったので、推論専用のGOYAはGOYA 2になったか? と思ったら、なぜかGRECOになった。

名称を変更した理由は不明。ちなみにGRECOの製品ページはあるのに、なぜかProducts→Inferenceからリンクされていない
GRECOもGAUDI 2同様に7nmプロセスに移行、オンチップメモリーの増量やLPDDR5の搭載、INT 4のサポートなど、さまざまな機能強化が施されているが、最大の特徴は200W→75Wに減った消費電力である。
この結果として、2スロット/フルレングスだったGOYAのPCIeカードは、GRECOでは1スロット/ハーフレングスに小型化されている。
実際GOYAのカードの実物はかなりごっつく、強制空冷が必要な構成だったのに対し、GRECOはかなりシンプルな構造になっている。ちなみにGRECOは今年後半に発売予定となっている。
というわけで、2023年以降のインテルは、Intel ArcやCPU/VPUと、Habana LabsのGAUDI 2/GRECOの組み合わせでAIソリューションを提供していく、という方針が明確に示された説明会であった。

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