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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第48回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2022年9月10日~9月16日

業務で外国語を使う人の75%が自動翻訳を利用、ランサムウェア亜種が半年で倍増の理由、ほか

2022年09月20日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2022年9月10日~9月16日)は、国内パブリッククラウドサービスの高い成長率、会社の上司が「若手リーダー」に求めるスキル、ランサムウェア亜種が急増した理由、業務で自動翻訳を利用する人の動向についてのデータを紹介します。

■[クラウド]国内パブリッククラウドサービス市場は前年比約30%増、「FinOps」への関心高まる(IDC Japan、9月15日)
・2022年のパブリッククラウドサービス市場規模は2兆1594億円(見込み)、前年比約30%増
・クラウドの高度活用のための「FinOps」に注目集まる
・2026年の市場規模は2021年比2.6倍の4兆2795億円を予想

 国内パブリッククラウドサービス市場についての実績と予測。2022年は前年比29.8%増の2兆1594億円となる見込みで、2021年~26年の年間平均成長率(CAGR)も20%と予想する。クラウドマイグレーションが進む中、導入と利用促進から高度活用フェイズに進みつつあるとIDC。クラウド利用の目的にコスト最適化、可用性の強化などの改善、変革などが含まれており、パブリッククラウド活用の財務管理フレームワーク「FinOps」に注目が集まっていると報告したうえで、FinOps実践ではガバナンス強化、企業文化や組織改革に取り組むことが重要だと助言している。

国内パブリッククラウドサービス市場の売上高(棒グラフ)と成長率(折れ線)。2021年は実績値、2022年以降は予測(出典:IDC Japan)

■[スキル]若手リーダーのスキル、結果へのこだわりが「身についている」「不足している」で共に最多(manebi、9月14日)
・若手リーダーに身につけて欲しいスキルは「周囲を巻き込む力」、不足しているスキルは「結果に対するこだわり(責任感)」がトップ
・現在に身についているスキルのトップは「結果に対するこだわり(責任)」
・学習機会の最多は「eラーニング」、与えたい機会は「セミナー、イベントの参加費補助」

 テレワークを導入する企業の次長・課長クラス500人を対象に、若手リーダーに期待するスキルを尋ねた。「若手リーダーに身につけて欲しいスキル」として、44%が「周囲を巻き込む力」を挙げた。すでに身についているスキルは「結果に対するこだわり(責任感)」(44.2%)、「メンバーや部下との信頼構築力」(39.8%)など。一方で、結果に対するこだわりは「今後活躍するうえで足りていないスキル」のトップ、「身につけて欲しいスキル」でも2番目に挙がっている。いずれにせよ上司から重視されているスキルと言えそうだ。

次長・課長クラスが若手リーダーを見て「現在身についている」と考えるスキル(出典:manebi)

反対に「活躍のために足りていない」と考えるスキル。ほかにも「交渉力」「臨機応変に対応するスキル」なども挙がったという(出典:manebi)

■[セキュリティ]2022年上半期のランサムウェア亜種は半年で倍増(フォーティネット、9月16日)
・「サービスとしてのランサムウェア(RaaS)」により新たな亜種の作成が増加
・ゼロデイ脆弱性は72件検出、2022年も過去最高を更新する勢いで増加
・ターゲットのトレンドは「新しい働き方によるエンドポイント増加」「IT/OTの融合」

 フォーティネットの研究チーム、FortiGuard Labs.が観測した最新のグローバル脅威レポート(2022年上半期)より。同社プラットフォームで同期に記録されたランサムウェアの亜種は10666件で、「半年でほぼ倍増した」と報告。大きな要因として、サブスクリプション型でランサムウェアを利用できるRaaSがダークウェブで簡単に手に入ることを挙げている。また、OTデバイスで見つかった脆弱性への攻撃も増えているという。OTデバイスは設計段階でセキュリティが考慮されていないものがほとんどで、脆弱性やゼロデイの対策でもOTを考慮するよう助言している。

過去1年間の週ごとのランサムウェア件数の推移(出典:フォーティネット)

■[AI]業務で外国語を使う人の75%が自動翻訳を活用、精度改善も85%は「自分で確認してから使う」(八楽、9月15日)
・業務で日本語以外の言語を使う人のうち、自動翻訳を使う人は75%
・コロナ前と比べ、日本語以外の言語でのオンライン会議、チャットが増加
・85%が自動翻訳を「チェック、修正してから使う」

 9月30日「世界翻訳の日」に合わせ、業務で日本語以外の言語(以下、外国語)を利用する機会があるという20~60代の男女300人を対象に、自動翻訳について調べた。自動翻訳サービスを活用している比率は75.3%。37.6%がコロナ前と比較して外国語でのオンライン会議が増えた、46.6%がチャット上でのやり取りが増えたと述べている。自動翻訳をそのまま使うのではなく、85.2%が自分で確認、修正して利用していると回答している。39%が、日本語以外の言語ニーズは高まっていると述べている。

業務で外国語を使う人のうち、75%以上が自動翻訳サービスを使っている(出典:八楽)

自動翻訳された翻訳文を「そのまま使う」人は22%、「自分で確認して利用する」人は85%だった(出典:八楽)

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