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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第225回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 3月7日~3月13日

インフラ技術者の7割が“OS・基盤技術の理解不足”に直面/AIを育てる新職種「AIトレーナー」は儲かるか? ほか

2026年03月16日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年3月7日~3月13日)は、AIやクラウドが普及する時代にITインフラエンジニアが実感する「求められるスキル」の変化、AIの進化に伴う今後のデータ/アナリティクス展望、クラウド環境のサイバー脅威動向、AIを育成する新職種「AIトレーナー」の急増と報酬の実態、についてのデータを紹介します。

[人材] インフラエンジニアの8割近くが「OSや基盤技術に触れる機会が減った」、AI時代の重要スキルは?(特定非営利活動法人 LPI-JAPAN、3月12日)
・インフラエンジニアの8割、生成AIの普及で「業務/必要スキルの変化を実感」
・AI時代に人材価値を高める重要技術、半数超が「セキュリティ対策」と回答
・クラウド普及で「OSや基盤技術に直接触れる機会が減った」も8割近くが実感

 国内のインフラエンジニアを対象とした「AI時代におけるスキル重要度」調査。生成AIの普及で「業務内容や求められるスキルに変化があった」と感じる人は78.0%に達した。重要度が増した具体的な技術領域としては「ネットワークの基礎知識」(54.1%)、「セキュリティ対策・脆弱性管理」(49.5%)、「コンテナ技術」(35.8%)など。人材価値を高める重要技術としては「セキュリティ対策」(52.3%)、「ネットワークの基礎知識」(45.0%)、「Linux/OSの深い理解」(29.4%)を挙げる人が多い。

 ⇒ インフラエンジニアの85.3%が「AI時代でもLinux/OSの深い知識は重要」と認識していますが、その一方で76.2%が「クラウドサービスやマネージドサービスの利用により、OSや基盤技術に直接触れる機会が減った」、また69.7%が「実際にOSや基盤技術の理解不足で業務に支障が出た経験がある」と回答しています。ふだんの業務で触れる機会が減った技術をどう学ぶのか、学習機会の創出が課題です。

8割近くのインフラエンジニアが、生成AIの普及によって「業務内容/必要スキルの変化」を実感(出典:LPI-JAPAN)

生成AI/クラウドの普及後に重要度が増したと感じる技術領域(出典:LPI-JAPAN)

クラウドの普及で「OS/基盤技術に直接触れる機会が減った」が8割近く(出典:LPI-JAPAN)

OSや基盤技術の理解不足によって、実際に支障が出た業務の内容(出典:LPI-JAPAN)

[データ][アナリティクス] 30年間盤石だった生産性ツール/オフィススイート市場を、AI活用の浸透が脅かす(ガートナー、3月12日)
・2027年末までに、AI活用が既存のオフィススイート市場を本格的に変化させる
・「世界モデル」構築のため、AIエージェントが物理環境から膨大なデータを生成
・「AI前提の人材戦略」が始まり、採用プロセスでは「AI習熟度」が測られる

 ガートナー(Gartner)がグローバルで発表した「2026年以降のデータ/アナリティクス(D&A)の重要な展望」より。この発表では8つの予測を挙げている。IT市場の側面では、過去30年間盤石だった「生産性向上ツール(オフィススイートなど)」の市場が、生成AI/AIエージェントの浸透に伴って本格的に脅かされることを予測。技術面では、AIエージェントが物理環境から生成するデータ量がすべてのデジタルAIアプリケーションのデータ量の10倍に達すると予想。AIモデルは、この膨大なデータから「世界モデル」を構築して正確な予測/シミュレーションを行えるようになるという。

 ⇒ ほかにも「AI前提の人材戦略となり、採用時には『AI習熟度テスト』が行われる」「50%の組織でコンプライアンスとガバナンスポリシーを自動執行するAIエージェントを導入」「AIを活用し、従業員1人あたり200万ドルのARR(年間経常利益およそ3億円)を創出するユニコーン企業の登場」なども予測されています。アナリストは「データとAIの変化スピードは非常に速く、毎年がまるでSF小説の新章に足を踏み出すような感覚」とコメントしています。

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