VRグラスとのセットがオトク!
ミドルハイの「HTC Desire 22 pro」
HTC NIPPONは9月1日、「HTC新製品プレス発表会」を開催。同社としては4年ぶりとなる日本市場向けのスマートフォン最新モデル「HTC Desire 22 pro」を発表した。発売日は10月1日で、価格は6万4900円。また、VRグラス「Vive Flow」とのセットモデルもラインアップしており、価格は11万4900円となっている。
発表会はHTC VIVEの公式バーチャルリアリティーパーク「VIVE Wonderland」の映像からスタート。VIVE Wonderland内にHTC NIPPON 代表取締役社長 児島全克氏のアバターが登場し、集まったメディアにHTCが仮想空間やメタバースへ深く取り組んでいることをアピールしていた。
HTCといえばスマホ、VRの先駆者
ここからは実際に児島氏がステージに登壇し、1997年の創業以来の歴史を披露。「マイクロソフトとの協業で、Windows Mobileを出させていただいたり、Googleとの協業でAndroidスマホを作らせていただいたり、VIVEというブランドで2016年には初めてのHTC製VR機器を出させていただいた」と、HTCがつねに業界をリードする企業、ブランドであること説明していた。
また児島氏はHTCのメタバースに関するサービスの総称「VIVERSE」にも言及し、「VIVERSEはコンテンツであったり、ソフトウエアであったり、ハードウェア、サービスそれら全部がひとつのプラットフォームにまとめて、グローバルパートナーと作り上げていくエコシステムのコンセプト」と話している。
この「VIVERSE」を進めるにあたって登場したのが今回の最新スマートフォン「HTC Desire 22 pro」。続けてHTC NIPPON VICE PRESIDENT 川木富美子氏が登壇し、「HTC Desire 22 pro」についての商品説明が行なわれた。
HTC Desire 22 proの3つの特徴
川木氏はまず「我々が日本市場に送り出す新しいスマートフォンはもちろん、日本仕様に対応しております」とHTC Desire 22 proが、日本市場向けに開発されている点を協調。そのうえで、HTC Desire 22 proの特徴として3つのポイントをピックアップ。1つ目は、新しい時間、自分時間を作り出すこと、そして2つ目はそれを支える新製品のパフォーマンス性能。さらに3つ目はHTC Desire 22 proのカメラ性能だ。
ひとつめの「新しい時間、自分時間を作り出す」について川木氏は、「HTC Desire 22 proは、自分時間を念頭に置いて製品開発、これはVIVE Flowと繋げて使っていただくということで製品開発を行なってきました。これにより、我々が考えているメタバースの世界に簡単にアクセスすることが可能となります」と説明している。
VIVE Flowは昨年11月に日本で発売されたVRグラス。189gと軽量ながら、視野角は最大100度で左右合計3.2Kの解像度のディスプレーを搭載している。さらにVIVE Flowは、専用コントローラーはなく、スマートフォンとワイヤレスで接続することで、スマートフォンがコントローラーの役割を担い、VR空間が楽しめるようになっている。
今回のHTC Desire 22 proは、VIVE Flowの接続に最適化しており、川木氏は「VIVE Flowのコンビネーションで使うことで最高のパフォーマンスを発揮する」と話している。たんにVIVE Flowとワイヤレス接続できるだけでなく、MiracastやHDCPにも対応。VIVE Flowだけでなく、そのほか大画面テレビなどの外部でディスプレーにも、コンテンツを映し出すことができ「自分時間」を楽しめるというわけだ。
2つ目のパフォーマンス性能については、まずバッテリー性能に言及。Type-C端子を使った18Wの急速充電に加え、ワイヤレス充電(Qi互換)でも15Wの充電が可能。さらにワイヤレスでのリバースチャージにも対応している。
加えてVIVE FlowをUSBケーブルで接続することによって、HTC Desire 22 proからVIVE Flowへの給電も可能。このあたりもVIVE Flowとの連携を考えて作られたスマートフォンと言える。
そのほか冒頭でもあったように、防水・防塵やおサイフケータイといった日本市場向けの機能も搭載。川木氏は「HTCは、おサイフケータイや防水、防塵といった、いわゆる日本機能を海外メーカーとして最初に搭載したメーカーでもあります」と、4年ぶりとはいえ、長く日本市場にスマートフォンを提供してきたメーカーであることを説明していた。
3つめのカメラ機能は「フロントに3200万画素のカメラを搭載し、自分時間を楽しむのにふさわしいセルフィーカメラがHTC Desire 22 Proのひとつの特徴となっています。もちろん夜景モード、手ブレ補正、スローモーションなどの基本キーの機能基本機能はすべて搭載しています」と話していた。
日本独自のカラー「サルサ・レッド」が美しい
本体カラーについては、チェリーブロッサム(海外ではポリッシュゴールド)、ダークオーク、サルサ・レッドの3色展開。サルサ・レッドは「日本のお客様のためにデザインしたカラー。日本限定色となります」(川木氏)と、イチオシのカラーとなっているが、サルサ・レッドのみ発売日が遅くなっている(10月末予定)。
前モデルから4年も空いてしまった理由
質疑応答では、児島氏と川木氏の両名が登壇。この4年間スマートフォンをリリースしなかった理由について、児島氏は「日本では、特に弊社ではハイエンドというのを求められており、今までそういうものを出していました。グローバルの中で日本機能を十分に搭載して、かつ今回VIVE FlowとVIVERSEというのをMWCで発表し、このタイミングで新しい世界というのを見ていただきたいというタイミングがやっと来た。そこで日本でもこのように発表させていただいた」と説明している。
発表会後は、実機を使った撮影テストができるコーナーに加えて、VIVE Flowとの連携機能が体験できるブースを多数設置して、取材陣が体験できるようになっていた。
提供:HTC NIPPON
HTC「HTC Desire 22 pro」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.6型液晶(20:9)120Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約76.9×166.3×9.4mm |
重量 | 約205.5g |
CPU | Snapdragon 695 5G 2.2GHz+1.8GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC |
OS | Android 12 |
対応バンド | 5G NR:n3/28/77/78/79 LTE:1/3/4/5/7/8/12/17/18/19 /21/26/28/38/39/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | 6400万画素 +1300万画素(超広角) +500万画素(深度) イン:3200万画素 |
バッテリー容量 | 4520mAh(最大18W対応) |
Qi | ○ |
生体認証 | ○(側面指紋+顔) |
FeliCa/NFC | ○/○ |
防水/防塵 | ○/○(IP67) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ダークオーク、チェリーブロッサム、サルサ・レッド |
発売日 | 10月1日(サルサ・レッドは10月末予定) |
価格 | 6万4900円 |