ステルヴィオで車中泊はできるのか?
フルフラットにならないということは、車中泊が難しいということでもあります。ということで、今回は筆者が車中泊してみました。
季節は4月下旬、場所は富士スピードウェイ近くにある某「道の駅」です。当初は荷室で寝る予定だったのですが、床面が傾いているため就寝は難しく。結局助手席を倒して寝ることになりました。で、実際に寝るとサイドサポートがかなり立っているため、体が常時まっすぐ状態に。つまり寝返りがうてないので、朝起きると体が結構バキバキに……。とはいえ、寝れないわけではありません。もっとも、ステルヴィオを設計した人は、まさかこのクルマの中で日本人が寝るとは想像もしていないことでしょう。
オシャレな車内空間
運転席はゆったり
話を戻して室内をチェック。まずは後席から「赤いシートがオシャレですね。イタリア車らしい雰囲気で◎」とかなり好みの様子。「私は大丈夫ですけれど、体の大きな人はちょっと上方向が狭いかもですね。足元は十分に広い感じです」と分析する唯さん。どれどれと身長185cmの不肖が座ってみると、頭が当たるわけではないのですが、SUVとしては足りないような。よく見るとシートはお尻側がかなり低く、やや後ろに倒したような姿勢です。エアコンダクトの下にはUSB Type-A端子を2つ配置。ちょっと奥まったところにあるのと、シートの座面の関係から、差し込む際に結構上体を前に倒さないと差し込めないのが……。
運転席側はゆったり快適。「赤いシートがイイですね。あと全体的にオシャレ」と大満足のご様子。メーターは指針式で、中央にインフォメーションディスプレイを配置。「4500回転からレッドゾーンなのがディーゼルっぽいですね」という唯さん。だんだんわかってきたようです。シフトパドルは大型でステアリングコラム側に設置。「日本車とかドイツ車はステアリングホイール側に取り付ける場合が多いですよね」と試乗経験から違いがわかる人になってきました。
センターコンソールに目を向けるとシフトセレクターはプレイスティック式。その横に書かれているd.n.a.というノブは、いわゆる走行モードセレクターになります。ユニークなのはリモコンキーを置く場所が用意されているところでしょうか。これは日本車では見かけない装備です。エアコンの調整は古典的。でもわかりやすいですね。12VアクセサリーソケットとUSB Type-Aは各1系統。ドリンクホルダーは通常2つで、フタで隠すこともできます。
アームレストを開けると、USB Type-AとUSB Type-Cレセプタクル、12Vアクセサリーソケットが姿を現します。秀逸なのがQi対応のスマホトレイ。スッと置くことができますし、運転中右や左へ動く心配もありません。これはかなり使い勝手がイイです!
ナビは一応ついているのですが、画面はイマドキにしてはかなり小さいもの。ですがダッシュボードから飛び出すようなデザインではないのは好印象。一方、印象を悪くしたのが使い勝手で、住所検索しか対応していないようで、しかも都道府県名から入力しなければなりません。この段階で利用を諦めてスマホを接続。Apple CarPlayが起動し、快適に使えるようになりました。
ライトのオンオフはステアリング右側のノブで設定。その下には小さな小物入れがあり、ETCカードのカードリーダーがありました。

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