業務を変えるkintoneユーザー事例 第146回
大阪のおもろい設備工事会社が挑んだこてこてプレゼン
私は負けません! 抱腹絶倒ミヨシテック劇場で見えた経営と現場のすれ違い
2022年08月04日 11時00分更新
永谷:藤原さん、ところでやなあ、ちゃんとデータって入ってるんかな。
藤原:……あんまり、聞かないで欲しいです。それは……。
永谷:なんでやねん。
藤原:ちょっと。言いにくい。喜んでいたのは私だけ、みんなカンカンに怒っていたんですよー。
そしてクレームの嵐。アプリができたら、終わりだと思っていたのに……。それに社長に言えない文句とかは、全部私にやってくるんです。もう助けてーという感じでした。
はあ。もうやだ。こんなにがんばって作ったのに。
「マニュアルはどこですか?」とか、「あんたの説明じゃわからへん」とか、「どうせなくなるなら、いま使いたくない」とか「前と使い方が違ってわからない」とか、みんな文句ばっかりやん。
藤原:社長、どうすればいいですかー?
永谷:そりゃなあ、流れを変えるんやで。今までと同じフローでやってたら、絶対あかんねん。
藤原:えーっ? 流れを変えるってどうすればいいんですかー?
永谷:そんなの、うまくやっとる会社を、真似たらええねん。
藤原:見るところがわかりません。
永谷:そんなの、インターネットでパパッと調べたらええねん。
藤原:わかりました! インターネットでパパッと調べるんですね!
永谷:パパッとやで。
藤原:見てください、社長! めっちゃ面白そうな人います。初回無料って書いてあります。
永谷:藤原さん、無料好きやからなあ。とりあえずやってみようや。
集約のために大切なことを決めたんです
藤原:そこで、私たちが出会ったのが、パートナーのSMILEUPの熊谷さんです。一番最初にやることで、一番大事なことは業務の洗い出しと現状把握だよと教えていただきました。こーんな感じで各部署の代表が集まって、全部のリストアップをしたんです。
それから2番目は情報を1つにまとめること。
永谷:IT化をしていく中で、効率を第一にしたいと言われる方は多いですが、実際は効率は一番最後なんですよね。情報の収集、集約、分類、管理、成果、その先にやっと効率化があるということを教えていただきました。まずは情報収集・集約をやっていくことが大切なんですよね。
藤原:そうか、収集・集約が大事なんですね。集める。決めた!
永谷:なにがなんでも、集めるねんで。
藤原:でもどうやって集めるんですか?kintone以外にもデータはいっぱいあるんですよ。社長!
永谷:藤原さんはわかってないなあー。うちにはRPAがあるやないかい。
藤原:うんうん。でも、kintoneのアプリ間はなかなかデータが集まらなくて、どうすればいいですか?
永谷:そんなんはな、プラグインいうやつがあるらしくてな。それ使ったらうまくいくって、SMILEUPさんが言ってたわ。
藤原:わかりました。プラグインですね。プラグインもちゃちゃっと調べたら見つかりますか?
永谷:そりゃ、ちゃちゃっといてまえ。
藤原:そして、私たちはプラグインと連携サービスを使うことになりました。でも、ここで社長と約束したことは、カスタマイズNGということです。カスタマイズは技術の習得に時間がかかり、属人化してしまうのを防ぐことに決めたんです。
そして眠れる獅子、RPAも覚醒しました!これで大丈夫!!って思ったんですけど、まだまだ文句は鳴り止まなかったんです。
そこで、SMILEUPの熊谷さんに聞きました。「どうすればいいんですか? 助けてください」。チームメンバーからは「お前の愚痴なんて聞きたくないねん」と言われましたが、熊谷さんはやさしく「導入難航パターン」と「その対応」を4つ教えていただきました。
目的不明型には「しっかりと説明」、メリット不明型には「強制で何度も何度も言う」、かまってちゃんには「何度も言い、その上評価も与える」、タイミング型には「見直しか、スモールスタート」がいいよと教えてくれたんです。だから、私たちはその形に従ってやくことに決めました。
集約のために大切なことを決めたんです。
1つ目は馴染み。度重なる失敗でみんな疲れていたので、コミュニケーションツールはChatworkと決めました。
2つ目は習慣化。毎日毎日やって慣れていくことを狙いました。
3つ目は単純化。ここだけでいいですよ。あっちも、こっちもじゃなくていいですよと、単純なものを作っていったんです。
4つ目は連携です。1箇所入れると、ほかのところにも連携しているから、二重三重入力はしません。
5つ目は仕組みです。立ち止まらない仕組みを作っていきました。
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