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GPU搭載PCでは4K&144fpsで超快適!Steam版『ヘブンバーンズレッド』の操作や快適環境を探ってみた

2022年08月12日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII
提供: Wright Flyer Studios

GeForce GTX 1660 Tiで144fps張り付きと快適!

 さて、では『ヘブンバーンズレッド』は、どれぐらいのスペックのPCで動作するのだろうか。推奨環境は以下のようになっている。

推奨環境
画面解像度 1280×720ドット以上
CPU インテル Core i3(第4世代以降)
GPU NVIDIA「GeForce GTX 970」同等以上
メモリー 8GB以上
ストレージ空き容量 15GB以上
DirectX バージョン11以上
OS Windows 10/11(64bit)

 第4世代インテル Coreプロセッサー(Haswell)の発売は、2013年6月と9年も前で、GeForce GTX 970も2014年発売とかなり古い。内閣府が公開している主要耐久消費財の買替え状況は、2021年だとパソコンは6.8年と、約7年になっている。

 そのため、7年以内にGPUを搭載したゲーミングPCを購入している人なら、困ることがない推奨環境になっている。今回は時間に限りがあったため、手持ちで用意できる機材で検証を実施した。

 今回最も性能の高いPC環境は、普段筆者が検証用に使っている現行のAMD CPU「Ryzen 5 5600X」とB550チップセットマザーボードに、編集部で保管していた2019年発売のミドルクラスのGPU「GeForce GTX 1660 Ti」(以下、GTX 1660 Ti)搭載ビデオカードを採用した。

 GTX 1660 Ti以下のビデオカードは、すぐに用意できなかったので、内蔵GPUが比較的高いAMDのAPU「Ryzen 7 PRO 4750G」(以下、4750G)搭載の小型PCを用意。

 さらに、それより低い性能のPCということで、2020年に発売された専用コントローラーを取り付けられるポータブルゲーミングPC「OneGx1」を使用した。主な検証環境は以下のとおり。

機種名 GTX 1660 Ti検証機 4750G検証機 OneGX1
CPU AMD「Ryzen 5 5600X」(6コア/12スレッド、4.6GHz) AMD「Ryzen 7 PRO 4750G」(8コア/16スレッド、4.4GHz) インテル「Core i5-10210Y」(4コア/8スレッド、4.0GHz)
メモリー G.Skill「Trident Z Royal Gold F4-3200C14D-32GTRG」(DDR4-3200 16GB×2) Crucial「CT8G4SFS832A」(8GB×2、DDR4-3200) 16GB
GPU ASUS「TUF-GTX1660TI-O6G-GAMING」(GeForce GTX 1660 Ti) Radeon Graphics(8コア) インテル Core UHD グラフィックス

 ただし、解像度を合わせるためGIGABYTE製の28型4K&144Hzのディスプレー「M28U」に接続し、4K(3840×2160ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、フルHD(1920×1080ドット)と解像度を変えてCapFrameXを使用して、基地内を1分間移動した際のフレームレートを計測した。画質はいずれも「高画質」に設定し、垂直同期はオンにした。

 また、本検証結果は正式配信前のテスト環境でのものなので、正式配信時とは多少異なる可能性がある。そのため今回の結果については、どういった環境ならどれぐらい余裕を持ってヘブバンを動作できるか、という参考値として欲しい。

 3年前の製品とやや古いとはいえ、GTX 1660 Tiのビデオカードを搭載した環境では、4Kと高解像度でも144fpsにほぼ張り付いていた。スマホ版の『ヘブンバーンズレッド』は、既報記事の計測でリフレッシュレート120Hzの「iPhone 13 Pro」でもフレームレートが60fpsまでしか出ていないかったが、どうやらSteam版は60fps以上まで出力できるようだ。機会があれば240Hzや360Hz対応のディスプレーでの動作も確認してみたいものだ。

 ドライバーのバージョンや、搭載CPUによってもスコアーは変わるが、過去のASCII.jpで確認した描画性能を計測する定番のベンチマークソフト3DMarkの「FireStrike」のスコアーは、GTX 1660 Tiで1万5000台。推奨環境のGTX 970は1万台、4750Gの内蔵GPUだと3900前後といったところ。

 現行の最新ビデオカードでは、1万9000~2万円台前半と最も安価なRadeon RX 6400のスコアーが1万をぎりぎり超えるくらいなので、ビデオカードを搭載するここ数年のゲーミングPCなら、どのモデルでもWQHD以上で144fpsと、ヌルヌルと動作する快適なゲームプレイが可能になるようだ。(あくまで自己責任のfps制限解除の状態の場合に限るが)

 最も性能が低いOneGx1は、フルHDだとなんとか25fps以上をキープしていたが、WQHDでは平均19fpsとかなり厳しい。ただし、OneGx1の本体のディスプレーは、7型(1920×1200ドット)であるため、画質次第では本体でなら、ギリギリプレイできるといったところ(6型のスマホと大して変わらないが)。

 一方で、4750G搭載の検証機ではフルHDで120fps、WQHDでも100fps前後で動作。ビデオカードなしで、60fpsを大幅に超えるフレームレートを維持できているのは立派。

4750Gは4Kでも50fps前後で動作していた

 そこで、追加で4750G環境では、フリータイムの戦闘訓練時のフレームレートも計測した。

 戦闘時は激しくキャラが動き、ド派手なエフェクトもあるためか、基地内の移動時よりも20~30fpsほどと大幅にフレームレートが落ちた。とはいえ、4K解像度でも30fps以上をキープしていたので、遊べなくはないといったところ。

 ASRockのDeskMiniなど小型ベアボーンで使用している人には朗報だ。今回は動作確認をしていないが、Iris Xe グラフィックスを内蔵するインテルCoreプロセッサー搭載のノートPCでも、同じかそれ以上の動作が見込めるだろう。

 ただし、やはりOneGx1の「Core i5-10210Y」のように、省電力でパワーの落ちるCPUを使用しているノートPCでは、フルHDでも割と厳しいといったところ。ここ数年に登場した省電力(末尾がTやY)ではないCore i5以上を搭載しているCPUを搭載しているノートPCであれば、解像度と画質次第で遊べるといったところだ。

Steam版ならスマホよりも大きな迫力ある画面で遊べる!

 以上で検証は終了だ。『ヘブンバーンズレッド』はゆーげん氏による美しいビジュアルと、麻枝 准氏による魅力的な楽曲、個性豊かなキャラクターによる物語と、迫力あるバトルが楽しめる作品だ。最近のハイエンドのスマートフォンやタブレットは、有機ELや高解像度とかなりの映像美が楽しめるが、Steam版では24型以上の大型ディスプレーにより、より迫力のある映像で楽しめる。

 また、60fpsを超えカク付くことがなく、ストレスなく遊べる。4K高画質ともなるとビデオカードが欲しくなるが、フルHD、PCによってはWQHDでも60fpsをキープして快適にプレイできるほど、割と軽めな動作を実現している。

 ただし、検証のとおり戦闘時は基地内の移動時よりもフレームレートが落ちる傾向にあるので、基地内の移動が30fpsギリギリで動作するような環境の場合は、画質や解像度を落として、少し余裕を持つようにするとイイだろう。

(提供:Wright Flyer Studios)

【ゲーム情報】

タイトル:ヘブンバーンズレッド
ジャンル:RPG
配信:Wright Flyer Studios
企画・制作:Wright Flyer Studios×Key
プラットフォーム:iOS/Android ※一部端末は対象外となります
配信日:配信中(2022年2月10日)
価格:基本プレイ無料(一部アイテム課金あり)

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