設定アプリは相変わらずコントロールパネルからの移行や
細かな新機能が見られる
Windows 10の頃から設定アプリは毎回変更がある。新機能が入ったり、コントロールパネルからの移行(単なるリンクだけのこともある)が継続していたり、使い勝手を上げるための再構成などがあるためだ。
まず、コントロールパネルから移行されたものだが、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」→「その他の設定」→「共有の詳細設定」ページが追加された。これは、コントロールパネルのネットワークと共有センターにある「共有の詳細設定」とほぼ同じもの。異なるのは、「すべてのネットワーク」に「メディアストリーミング」の設定がないことぐらいだ。
また、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」は、設定の「Bluetoothとデバイス」に完全移行した。「デバイスとプリンター」アイコンは残るが、開くと設定アプリの「Bluetoothとデバイス」に移動する。ここに「プリンターとスキャナー」があり、従来デバイスページでしていた設定などが可能になっている。
これにともない、印刷キュー(印刷ジョブ)が新しくなった。ただし、「デバイスとプリンター」や「印刷ジョブ」も残る。「Bluetoothとデバイス」→「プリンターとスキャナー」→「FAX」には、「その他のデバイスとプリンターの設定」があり、ここからコントロールパネルにあった「デバイスとプリンター」ウィンドウを開くことができる。
Windows 11 Ver.21H2で「設定」→「アプリ」にあった「アプリと機能」は、22H2では、「インストールされているアプリ」と「アプリの詳細設定」に分割された。
「インストールされているアプリ」は、従来のリスト表示以外にアイコン表示が可能になったほか、並べ替えを昇順だけでなく降順でもできるようになっている。日本語などは必ずアルファベットの後ろになるため、大量のアプリがインストールされていると、リストをスクロールさせていくのが面倒だったが、これを降順にできるため、逆順ではあるが、日本語のアプリがリストの前に持ってくることができる。
その他の変更点だが、(システム)「ウィンドウ ゲームの最適化」→「ディスプレイ」→「グラフィック」→「既定のグラフィック設定」、(個人設定)「タスクバーアプリの点滅を表示する」→「タスクバー」→「タスクバーの動作」、(アクセシビリティ)「音声アクセス」→「音声認識」(ただし英語のみ)、などの変更がある。
4回にかけてWindows 11 Ver.22H2の主な変更点を解説した。Windows 11に切り替わってからのDev Channelのプレビュー版に搭載された機能の一部は、毎月の品質アップデートに混ざって、いくつかはすでに現行の21H2にも搭載されている。
Windows 10のドキュメントでは、品質アップデートでは機能の追加はしないとしていたが、その原則はやはり崩れてきたようだ。というのも、Windows NTの頃、サービスパックでは機能追加しないと宣言しておきながら、やはり機能追加がされたこともあったからだ。どうせなし崩しになるのに、かたくなに「機能追加しない」と言うのかはよくわからないが、にも関わらず機能を追加しちゃうところがマイクロソフト“らしさ”なのだと思う。

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