自動車の未来を読み取れる「人とくるまのテクノロジー展」レポート

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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 では、自動車メーカー以外では、どのような展示があったのでしょう? これが意外なメーカーが意外な物を作っていたりして、とても興味深いのです。

スマホだけじゃない!
ファーウェイ

ファーウェイのブース

ファーウェイ製のモーター

そのほか、カメラなども製造していた

 スマートフォンなどでおなじみのファーウェイ。なんと自動車用の部品も作っていました。それもカメラにとどまらず、モーターや制御系まで、かなり幅広く展開して驚きました。ファーウェイのプラットフォームが使われた車が日本で走る日が来るかもしれませんね。

インホイールモーターが特徴的
日立Astemo

日立Astemoブース

 日立グループの自動車部品メーカーである日立Astemo。実に幅広いパーツ展開をしておりました。その中から個人的に興味を惹いたものを2つ。

CFPRプロペラシャフト

 まず1つめはCFPRプロペラシャフト。CFPRプロペラシャフトは、アルファ・ロメオのジュリア等で採用されているので、特に珍しいものではありません。ですが、電気メーカーを母体とする日立Astemoでも作られていることに驚きました。

インホイールモーター

 そしてインホイールモーター。これが驚くほど小さいうえに、よく見るとブレーキローターとキャリパーがついているから驚きです。確かにホイールの中に入りそう。これを4輪に取り付けた車が近い将来出てくるのでしょうね。

小型・軽量のダンパーを開発
EXEDY

EXEDYのブース

HEVトルクリミッタダンパーを訴求

 クラッチメーカーで知られるEXEDY。その展示の多くは、ハイブリッド車向けのトルクリミットダンパーでした。ハイブリッド車には過大トルクが原因でダンパ及びその他のユニット(変速部)が破損しないようリミッター付きダンパが取付けられています。これにより衝撃トルクを緩和するとともに指定のトルクを超えるとスリップして機械を保護するのですが、EXEDYのそれは小型・軽量なのだとか。

小型風力発電機

 ブース内で最も大きい機械が、この扇風機のようなもの。これが小型の風力発電機というから驚きです。なにやら「脱炭素社会の実現に貢献すべく、トルクコンバータの流体解析技術とディフューザーによるレンズ効果がもたらす小型化、静音化、高発電量の風力発電機」なのだとか。ちなみにローターの直径は80cmで、定格出力は450Wです。

3つのSがテーマのコンセプトカー
旭化成

旭化成ブース

AKXY2を説明している様子

AKXY2

 なにやら黒山の人だかり、といった感じの旭化成ブース。何があるのかと思いきや、見たことがない車が1台。カーデザイナー石丸竜平氏が率いるフォートマーレイがデザインを手掛けたコンセプトカーで、名前は『AKXY2』。Sustainability(持続可能なクルマづくり)、Satisfaction(クルマの満足度向上)、Society(社会とクルマのつながり)という3つのSがテーマだそうで、アルミペーストのシルバー塗装は乾燥が早くて製造時の環境にやさしいのだとか。

小湊美月さん

 そしてどこかでお見掛けしたことがある女性の姿を発見。その名はみずきてぃこと小湊美月さん。TGR TEAM SARD 2022 KOBELCO GIRLS/2022 D'station フレッシュエンジェルズ/2022 SHIBATIREと3カテゴリーで活躍されているレースクイーンさんです。「こういう真面目な展示会も取材するんですね。まさかと思って、何度も名札を見ちゃいました」と笑顔で話しかけるみずきてぃ。ということでコッソリと写真をパチリ。金曜日が終わったらそのままSUPER GTの鈴鹿サーキットに行くというから、実に働き者です。

NCチタンを世界で初めて量産化
神戸製鋼

神戸製鋼ブース

 お次は神戸製鋼へ。ボディーなどに使われる鋼板を生産する同社ですが、そこで思わぬ物を見つけました。

FCスタック

 それは水素燃料電池車の基幹部品であるFCスタック。この部品を使って水素から電気を取り出しています。神戸製鋼は燃料電池に求められる耐腐食性、表面伝導性を兼ね備えたNano-Carbon Composite cote チタン(NCチタン)を世界で初めて量産化に成功したメーカーなのだとか。この素材はTOYOTAの燃料電池車「MIRAI」に使われているのだそうです。

クルマの中のノイズから解放
京セラ

京セラブース

 続いて京セラへ。スマホやセラミックで知られる同社ですが、車用にはいろいろな物を開発していました。その中の1つがレーザー光を使った電力伝送システムです。

レーザー光による電力伝送システムのサンプル

青紫色のレーザーで電力を送っている様子

 車の中はノイズがいっぱいで、電圧が下がったりします。レーザー光で電力伝送すれば、そのノイズから解放されるというわけです。ここではカメラへの給電に使われていました。まだ試作段階で、20Wの電力を送って2Wしか出力できないという問題はあるのですが、ある程度の効率化の目途はたっているとのことでした。

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