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石川温のPCスマホニュース解説 第137回

楽天モバイル、政治の力でプラチナバンド獲得なるか

2022年04月22日 09時00分更新

文● 石川温

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さらなる値下げにも期待か

 矢澤社長は「現在、3社はメインブランドでの値下げをほとんどしておらず、サブブランドで対抗してきている。3社からすれば『楽天モバイルは恐れに足らず』ということなのだろう。それは楽天モバイルに割り当てられている周波数の幅が3社に比べて6分の1に過ぎない点もある。周波数を割り当ててもらうことで、さらに競争が促進されれば、業界全体の料金が下がるのではないか」と語る。

 つまり、楽天モバイルに新たに周波数帯を割り当てれば、楽天モバイルがつながりやすくなるというだけでなく、結果として4社での競争が加速し、既存3社の料金プランもさらに値下げが期待できるのではないかというのだ。

 周波数を割り当てることによって、すべての国民にメリットが出てくることになる。

 果たして、政治はどう判断するのか。楽天モバイルがプラチナバンドでサービスを始められるのは1年後か、それとも7年、10年後か。既存3社が真っ向から反発する中、楽天モバイルが政治と国民を味方にできるかが、カギと言えそうだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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