人々の欲望がとぐろを巻く新宿。この街で働く人々が、確定申告時期に駆け込むのが、税理士・高橋 創が率いる髙橋創税理士事務所。開業15年目、キャバ嬢、ホスト、医師、アーティストなどあらゆる個人事業主・フリーランスの味方になり、税金の悩みに向き合い続けてきた。
ここでは高橋創税理士の経験から得た「確定申告、あるある」を基に様々なバレに配慮し、相談者の経歴やディティールの一部を変更して紹介していく。6回目の今回は、「医療費控除はなにが対象?」という相談について。
人間ドックやサプリ、美容整形で医療費控除は受けられる?
大学を卒業後、キャバ嬢として働き1年目の優梨愛さん(22歳)は、早くも人気キャバ嬢に昇りつめました。
「経費といっても、タクシー代と飲食費くらいで、特にないんですよね。一応、10万円以上の医療費があるので、医療費控除は受けられると思うんですが」
優梨愛さんが用意した領収書を見ると、人間ドック、ビタミン剤やサプリメント類、頭痛薬の購入費、美しく見せるための歯列矯正費用、ボトックス注射などのプチ整形の費用など、一年間で30万円分ありました。これらは、医療費控除の対象として認められるでしょうか?
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