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使ってみようSlack入門 ~使い倒して業務効率アップ! 第34回

指定日時に自分やメンバーへのリマインドを通知、「毎週○曜日」「毎月○日」などの繰り返し通知も

細かなToDoタスクはSlackの「リマインダー」で処理すれば忘れない

2022年03月11日 08時00分更新

文● 柳谷智宣 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

提供: Slack

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 毎日さまざまな業務タスクをこなしていくうえで、便利なのがToDoリスト(タスクリスト)だ。タスクを書き込んで整理することで、実施の優先順位を調整したり、忘れていて実施漏れが起きたりすることを防げる。忙しい人ならば、やらなければならないタスクでToDoリストはいっぱいだろう。

 ただし、重要度の高いタスクがたくさん並ぶ中に「佐藤さんが帰社したらお土産を渡す」とか、「来週の営業会議にはHDMIケーブルを持参する」とかいった細かな(そして重要度があまり高くない)タスクを追加するのは避けたいところだろう。だからと言って、メモしておかなければ忘れてしまう。

 そんなときにオススメできるのが、Slackの「リマインダー」機能だ。Slack上で簡単に設定することができ、指定のタイミングでリマインダーメッセージを送ってくれるので、見逃したり忘れたりすることもない。

 リマインダーは「/remind」というスラッシュコマンドで設定する。Slackチャンネルに、「/remind」だけの(ほかに何も付けずに)メッセージを送信すると、リマインダーの作成ウインドウが表示される。ここでリマインダーの日時や説明文を入力して「作成」をクリックすればよい。なお、メッセージ入力欄の「+」ボタンメニューから「リマインダーを作成する」を選択しても、同じリマインダー作成ウインドウが表示される。

 リマインダーを作成すると、指定した日時にSlackbotからダイレクトメッセージが届く。そのタスクを完了したら「完了にする」をクリックすればよい。なお、すぐには着手できないのであとでもう一度通知してほしい場合は「スヌーズ」を、またリマインダーを削除したい場合は「削除」をクリックする。

「/remind」とだけ入力してメッセージを送信する

リマインダーの作成画面が開く。リマインド通知を送る日時と説明文を入力して「作成」をクリック

リマインダーが登録された

指定した日時になると通知される

 リマインダーの作成画面を表示せず、スラッシュコマンドで日時や内容を直接設定することもできる。「/remind」のあとに、半角スペースで区切って通知先(自分自身の場合は「me」)、内容、日時を入力するのだ。例えば、「/remind me 18時に斉藤さんが帰社したらお土産を渡す 18:00」と入力すれば、18時にリマインドのメッセージが通知される。

通知相手、内容、日時を指定して「/remind」コマンドを入力

リマインダーを登録できた

 リマインダーの通知先として「me」を入力すれば自分自身となるが、ほかにも「@メンバー名」で他のメンバーを指定したり、「#チャンネル名」でチャンネル参加メンバー全員を指定することができる。それぞれ「@」や「#」を入力すると選択メニューが表示される。ユーザーグループを作成している場合は、ユーザーグループ宛てに通知することも可能だ。

 日時の指定は、今日の18時であれば「18:00」と入力すればよい(あるいは「6pm」でもよい)。現在から3時間後を「in 3 hours」と指定することも可能だ。また、3月20日ならば「3/20」(あるいは「on March 20」)、日時指定を組み合わせて「3/20 18:00」と指定できる。

 定期的に行うタスクの場合は、繰り返しリマインドを送信させよう。毎週月曜日ならば「every Monday」、毎月1日ならば「on the 1st of every month」、毎週金曜日の午後3時なら「every Friday at 3pm」、平日(ウイークデイ)の毎朝9時30分なら「at 9:30 every weekday」といった具合で、かなり詳細な設定ができる。これらは英語での入力になるが、表記が多少違っても理解してくれるし、わからない場合は「いつ?」とSlackbotが尋ねてくれる(日時の入力メニューが表示される)ので心配ない。

平日の毎朝9:30に、チャンネルメンバー全員にリマインドを送る設定

 このように、ToDoリストに書き込むまでもない細かいタスクは、Slackのリマインダーに登録してサクッと処理して削除してしまうのがオススメだ。

 タスク管理だけでなく、スケジュール管理にも利用できる。例えば、毎週決まった曜日/時間にミーティングがあるなら、その1時間前に参加者へリマインドする設定ができる。また自分自身でも、ほかの作業に集中していて参加を忘れていた! といったことが起きないように、5分前に通知を送るといった設定もできる。

 空気清浄機のフィルター交換など、頻繁ではないが忘れず定期的に行う必要があることも、リマインダーに登録してしまえば楽だろう。交換作業後、次回のリマインダーをチャンネル宛てに設定しておけば忘れずに済むし、次回の通知時には前回誰が作業したのかもわかる。

 チームメンバーの勤続記念日や誕生日をリマインダーにセットしておくのも、チーム内の雰囲気を良くするのに役立つかもしれない。ただ、自分やメンバー宛てのリマインダーを設定した場合は「リマインドするように設定しました」と自分だけに表示されるが、チャンネル宛てのリマインダーの場合はチャンネルメンバー全員が見えるかたちで表示されてしまう。サプライズには使えない(ばれてしまう)ので、そこは工夫するよう注意してほしい。

 また、重要なメッセージにリマインダーを設定することもできる。今は手を離せないが、適切なタイミングでもう一度知らせて欲しい、といったときに利用できる。少し先の日程の用事を忘れないようにするのにも便利だ。

 メッセージの「…(その他)」メニューから「後でリマインドする」をクリックし、通知するタイミングを選択する。「カスタム」を選んで、任意の日時を設定することもできる。指定した日時になるとSlackbotからリマインダーが送信される。

メッセージの「…」メニューから「後でリマインドする」をクリック

リマインダーを設定できた

設定日時になるとリマインダーが送られてくる。スマートフォンアプリにも通知されるので見逃さないだろう

 こうして、さまざまな目的でリマインダー機能を活用するようになると、自分が登録したリマインダーを把握しきれなくなるかもしれない。そんなときは「/remind list」コマンドを送信すれば、登録されているリマインダーを一覧で確認できる。

「/remind list」コマンドで、登録済みのリマインダー一覧が確認可能。タスク完了済みならば「完了」したり、不要ならば「削除」したりすることもできる

 Slackを業務のハブとして利用しているなら、リマインダー機能は手放せなくなるほど便利な機能。まずは自分宛てのリマインダーを設定してみよう。ほかのメンバーからは見えず、迷惑がかかることもないので、気軽に試してみることをオススメする。

(提供:Slack)

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