大型連休早々注目を集めたのが、DeepCoolのCPUクーラーの最新モデルとなる「AK400」だ。3980円の手ごろな価格で、LGA1700をサポートするうえ、TDPはCore i7-12700Kをフォローする220Wに対応と、なかなか優れたスペックになっている。
ただ、メーカーからのリリース初見時の筆者感想は、「ふ~ん、悪くはないかな」といったレベルだったのだが、実際に発売されるとショップスタッフからは、売れ行き好調や、完売の声が続出した。スタッフも慌てて追加で発注、大型連休中日にも各ショップに追加納品されたとか。
筆者も、売れ行き好調と聞いた時点で急ぎ「AK400」をゲット。その冷却性能や静音性を、第12世代Core i5/i7/9それぞれの「K」モデルを使って明らかにしていくことにした。
「AK400」は、「AS500」、「AS500 PLUS」、「AK620」といった高い冷却性能と静音性を実現しながら、コストを抑えたCPUクーラーを送り出しているDeepCoolの最新モデルだ。位置づけはエントリークラスで、ヒートシンクは価格相応の小ぶりなサイズになっている。
とは言え、3980円の手ごろな価格でLGA1700を含め、LGA115×、ソケットAM4などへの対応に、コンパクトミドルタワーPCケースにも対応できる扱いやすい155mmの全高、220Wと余裕のあるTDPと、スペック読みでも魅力は十分ある。さらにヒートシンクと一体形状になる四角形120mmファンの採用など、デザイン面も優秀だ。
AK400のスペック | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | R-AK400-BKNNMN-G-1 | |||||
対応CPUソケット | インテル LGA1700/1200/115x、AMD ソケットAM4 | |||||
製品サイズ | 幅127×奥行き97×高さ155mm | |||||
ヒートシンクサイズ | 幅120×奥行き45×高さ152mm | |||||
ファン | 120mm | |||||
回転数 | 500~1850rpm±10% | |||||
風量 | 66.47CFM | |||||
静圧 | 2.04mmAq | |||||
騒音値 | 29dBA | |||||
保証期間 | 3年間 | |||||
実売価格 | 3980円 |
写真で「AK400」をチェック
手始めに「AK400」の外観や付属品をチェックするフォトセッションに進んでいこう。120×45×152mmのヒートシンクと6mm径4本のヒートパイプで構成され、ヒートパイプはCPUヒートスプレッダーと直接接触するダイレクトタッチ構造が採用されている。

この連載の記事
- 第56回 【鉄板&旬パーツ】天然木フェイスが秀逸なPCケース「North」を触ってみた
- 第55回 【鉄板&旬パーツ】PCIe4.0最速クラスで2TBが2万円切り!SUNEASTのSSD「SE900 NVMe 70」を使ってみた
- 第54回 【鉄板&旬パーツ】大型水枕を装備するAlphacool製水冷ならCore i9-13900Kを余裕で冷やせる?
- 第53回 【鉄板&旬パーツ】定番CPUクーラーDeepcool“AK三兄弟”の実力を再チェック!
- 第52回 【鉄板&旬パーツ】定番140mmファン4製品の性能を比較
- 第51回 【鉄板&旬パーツ】用途や環境によっては500GBで十分! WD_BLACK SN770の500GBを試してみた
- 第50回 【鉄板&旬パーツ】DeepCoolの白色クーラー「AK620 WH」はCore i9-12900KFを冷やせるか?
- 第49回 【鉄板&旬パーツ】NVMe SSDの新定番「WD_Black SN770 NVMe」はPCIe3.0環境でも優秀か?
- 第47回 【鉄板&旬パーツ】2万円切りのMini-ITXマザーBIOSTAR「B660GTN」を試す
- 第46回 【鉄板&旬パーツ】240mm簡易水冷クーラー最強か!? 超ブ厚いPhanteks「GLACIER ONE 240 T30」を試してみた
- この連載の一覧へ