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D1グランプリ2021 TOYO TIRES密着レポート!第5回

D1GP第9~10戦は高速ドリフトのオートポリス! TOYO TIRES勢は痛恨の総崩れ

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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オートポリスのフィニッシュラインを駆け抜ける川畑選手とGRスープラ

 国内ドリフト競技の最高峰にして、世界初のプロの名を冠したドリフトシリーズ戦である「D1グランプリ」。その2021年シーズン第9~10戦が大分県のオートポリスにて10月30~31日に開催されました。ASCII.jpが応援するTeam TOYO TIRES Driftの90号車 川畑選手、66号車 藤野選手の様子をレポートします。

藤野選手(左)と川畑選手(右)

2台ともエンジントラブル発生!

大会中、走行することがかなわなかった藤野選手のマシンのフロントノーズ

ボンネットを開けた川畑選手のマシン

川畑選手のメカニックである横浜トヨペットの整備士と、レースエンジンビルダーである東名自動車(東名エンジン)のエンジニ アが打ち合わせをしている様子。レースメカニックとしての経験が、今後の愛車点検業務に活かされるというわけです

 SUPER GTなどが開催される本コースのメインストレートと最終コーナーを舞台に、シーズン屈指の高速ドリフトが楽しめるのがオートポリス戦の魅力。それゆえにマシンに負荷がかかり、思わぬトラブルが各選手を襲いました。その中には、川畑選手、藤野選手の姿も。いずれも金曜日の練習走行にエンジントラブルが発生。川畑選手にはエンジンの予備がありましたが、藤野選手は前戦の奥伊吹大会で投入した予備のエンジンのスペアがなく、2戦ともリタイアする苦渋の決断に。昨年のオートポリスでは、手首を怪我していながらも単走2連勝をはたしていただけに残念です。

コースアウトしてグラベルの中を走行するエヴァRTのマシン

 また今回のオートポリスでは、ゾーン設定がややシビアな位置に。それゆえにコースアウトし、マシンダメージを負ってしまう選手の姿もいました。

【第9戦・単走】川畑選手7位通過。中村選手が単走優勝

170km/h近い速度からドリフトをする川畑選手とGRスープラ

 肌寒くも好天に恵まれた第9戦の午前、追走トーナメント進出の16台を決める単走決勝が行なわれました。川畑選手はBグループからの出走となりました。

松山選手とGRスープラ

 同グループには同じGRスープラ使いでTOYO TIRESユーザーでもある77号車 松山北斗選手(FAT FIVE RACING)がいます。松山選手はGRスープラ勢の中では、もっともシリーズランキングポイントが上位の選手です。

川畑選手1本目の走り。96.9点で追走トーナメント進出が決定した

 全体的に低い得点が続く今大会。川畑選手の1本目。166.5km/hの高い車速から、一気にドリフト。「やや置きに行った」という川畑選手はミスをすることなく、96.9点を記録。それまで走行した10選手の中では4番目の点数により、ほぼ追走トーナメント進出が確定します。

川畑選手2本目の走り。ゾーン不通過により95.0点

 2本目は、168.6km/hと少し速度を上げ、1コーナーの奥側から一気に振り出してセクター1で満点を記録。その後の切り返しも決まったものの、そこから先が伸びず。さらにセクター3でゾーンを外して減点。結果95点に終わってしまいました。結果、川畑選手は7位で単走を終えました。

単走優勝した中村選手とS15シルビア

 優勝は前戦から好調の99号車 中村選手(MUGEN PLUS team ALIVE VALINO)。前戦の奥伊吹からの単走2連勝を飾りました。

【第9戦・追走】川畑選手4位入賞で復活の兆し
松井選手が4ローターFDで初優勝

川畑選手先行の1本目の様子

 午後から行なわれた追走トーナメント。川畑選手ベスト16戦に相手は52号車 北岡選手(TEAM MORI)です。川畑選手先行の1本目、綺麗な走りで98点を記録。北岡選手は上手く合わせられず93点の得点に3ポイントの後追いポイントで2ポイントリード。

川畑選手後追いの2本目の様子

 川畑選手後追いの2本目。北岡選手に終始ピタリとつける川畑選手。北岡選手97点の走りに対し、川畑選手は98点の走りに後追いポイント7を獲得し、川畑選手の勝利。

横井選手との1本目。ピタリとつける川畑選手

 ベスト8戦の相手は、シリーズチャンピオンポイント2位の70号車 横井選手(D-MAX)。過去の対戦成績は4勝4敗の五分。ですが、ここ数年の傾向から横井選手が勝利するのでは? という空気が会場に漂います。その空気を川畑選手は走りで一変させます。川畑選手後追いの1本目、98点にゾーン減点2の横井選手に対し、終始ピッタリとつける川畑選手。後追いポイント10とほぼ満点を叩き出して、105対96と大量リードを獲得します。

横井選手との2本目。川畑選手ほどピタリと寄せることができなかった

 川畑選手先行の2本目、実に綺麗な走りを魅せて97点を獲得。これに対し横井選手も97点に加えて後追いポイント6。ですが逆転にはならず、川畑選手が久々のベスト4へ進出をはたします。

 ベスト4の相手は、同じTOYO TIRESユーザーの7号車 松井選手(Team RE雨宮 K&N)。松井選手は去年からエンジンを4ローターにしパワーアップをはたすも、メカニカルトラブル等で苦しんでいます。ですが、この日はベスト16、ベスト4で2台のGRスープラを撃破。本日3回目となるGRスープラとの対戦となりました。

川畑選手先行の1本目の様子

 川畑選手先行の1本目、3セクターの切り返しでやや真っすぐになってしまい、それゆえに松井選手に詰め寄られてしまいます。川畑選手96点に対して、松井選手は95点に後追いポイント8の103点。7点のアドバンテージを許してしまいます。

川畑選手後追いの2本目

 川畑選手後追いの2本目。後追いポイントを稼ぐ走りで終始ピタリと寄せます。ですが角度が足りず、93点に対して後追いポイント9の102点。松井選手は綺麗な走りで96点。結果、1ポイント差で敗退となりました。ここで川畑選手の4位が決定しました。

松井選手と松山選手の対戦

優勝した松井選手

 決勝は松井選手と松山選手の対戦。松井選手にとっては、この日4度目となるGRスープラとの対戦。ここで松井選手はアグレッシブな走りを魅せて、自身5勝目を飾りました。あわせてTOYO TIRESに今シーズン初の優勝を捧げました。勝った松井選手は「(RE雨宮代表の)雨さんから“3ローターにした方がいいのでは?”と言われた時もありました。ですがパワーが欲しかったので、4ローターにこだわり続けました。今回勝ててうれしいです」と笑顔を見せました。

2位の松山選手

 松山選手は「このサーキットとクルマが合っていないと思っていたので、2位はうれしいです。最後は松井選手に対して攻め切ることができませんでした」と悔しさをにじませました。

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