ソニーは26日、1型イメージセンサーを搭載した「Xperia PRO-I」を発表しました。同日にメディア向けに開催された体験会で、いち早く実機に触れて、撮影することもできました。なお、体験会では同日に発表されたXperia専用のVRヘッドセット「Xperia View」と「Xperia 1 III」のSIMフリーモデルも出展され、使い勝手を試すことができました。これらの製品のファーストインプレッションを、フォトレポートでお届けします。
なお、発表時の記事についてはこちらをご覧ください(ソニー「RX100 VII」と同等の1型センサー搭載の究極カメラスマホ「Xperia PRO-I」登場!)。
10月26日に発表されたXperia PRO-I、Xperia View、Xperia 1 III(SIMフリーモデル)に加えて、11月発売予定のXperia 5 IIIも展示されていた
1型センサー搭載「Xperia PRO-I」
もはやカメラに近い操作感
Xperia PRO-Iは、スマートフォンでは世界初の像面位相差AFを備える1型イメージセンサーを搭載。4K 120fpsのハイフレームレート撮影に対応するなど、動画撮影機能も強化されたカメラが主役のモデル。体験会では、実際にシャッターを押して撮影してみることができ、実装されている1型センサーも展示されていました。
Xperia PRO-Iの発売日は12月15日で価格は19万8000円(税込)。ソニーの直販サイト・ソニーストアのほか、ソニー直営店(実店舗)のほか、「au +1 collection」でも取り扱っています(SIMフリーモデルなのでau +1 collection扱いです)。
Xperia PRO-Iのサイズは、フラッグシップのXperia 1 IIIと同等。6.5型の4Kディスプレイを搭載。「Photography Pro」「Cinematography Pro」に加えて、新たに動画撮影用の「Videography Pro」がプリインされている
背面には、1型センサーを搭載する広角カメラをメインとするトリプルレンズカメラを搭載。背面パネルにはガラスを用いて、すりガラスのような手触り
サイドフレームにはライン状の溝があり、手が滑りにくくなっている。右側面には音量キー、指紋センサーを兼ねる電源キー、動画撮影用の「Videography Pro」アプリが起動するように初期設定されたショートカットキー、そして、シャッターボタンを搭載
RX100シリーズに使われているスイッチ部品を用いているというシャッターボタンは、表面にローレット加工を施し、半押しや押し込んだ感覚もカメラそのものだった
左側面にはSIMスロットを搭載。2枚のnanoSIMを装着でき、DSDS/DSDVに対応。5GネットワークはSub 6のみに対応し、ミリ波には非対応。2枚目のSIMはmicroSDカード(最大1TB)との排他利用となっている
Xperia 1 IIIにはないストラップホルダーを装備。コンパクトデジカメのようにハンドストラップを取り付けて、安全に使える
上部には3.5mmのオーディオジャックを搭載。オーディオ性能はXperia 1 IIIと同じで、ソニー独自の「360 Reality Audio」「360 Spatial Audio」などにも対応
底部にUSB Type-Cポートを搭載。ちなみに内蔵スピーカーは、ディスプレーの上下にフルステージステレオスピーカーを搭載している
上から超広角(16mm)、広角(24mm)、望遠(50mm)と並び、3D iToFセンサーも備えている。広角のみZEISS Tessarレンズを採用し、青いZEISSロゴもデザインされている。なお、ほかのレンズもZEISS製で、すべてのレンズにZEISS社独自のT*(ティースター)コーティングが施されている
高級コンパクトデジカメ「RX100 VII」(右)に搭載されているセンサーを応用し、ミラーレス一眼カメラ「α1」(中央)の撮影機能などもXperia PRO-Iに搭載されている
RX100 VIIに搭載されているセンサーを最適化したというXperia PRO-Iの1型センサー「Exmor RS」。このセンサーをスマートフォンの薄いボディーに実装するには、並々ならぬ苦労があったという
静止画の撮影には、Xperia 1 III/5 IIIなどと同じ「Photography Pro」を使用。ミラーレス一眼カメラ「α」と同じように細かい設定ができるが、「BASIC」や「AUTO」に設定すれば、カメラまかせで撮影できる
広角レンズはF値を2.0または4.0に切り替えて撮影できる
広角レンズで実際に撮影した画像。「リアルタイム瞳AF」により、シャッターを半押しにしていると瞳にピントが合い続けることを確認できた
動画の撮影には、新たに搭載された「Videography Pro」を使用。直感的なタッチ操作で各種設定やズーム操作ができる
動画撮影時にも「瞳AF」を有効にできる
Xperia PRO-Iと同時に発売される「Vlog Monitor」も試すことができた。ワイヤレスリモートコマンダー機能付きのシューティンググリップ「GP-VPT2BT」(既発売)に取り付けて、まずはXperia PRO-Iとペアリング
Vlog Monitorを使うと、1型センサーのカメラで自撮りができる
Vlog Monitorはタッチ操作はできず、シンプルに3.5型のモニターとして使える。自撮りをする場合は、先に設定してから、撮影を始める仕組み
Vlog Monitorの側面。マイク端子も備えている
左がVlog Monitor、右がGP-VPT2BT
GP-VPT2BTのリモコン部。スムーズにズーム操作ができ、シャッターを切れる
イタリア製の革を使用した高級感のあるレザーケース「Style Cover Leather for Xperia PRO-I」も発売される
メーカー |
ソニー |
ディスプレー |
6.5型有機EL(21:9) |
画面解像度 |
1644×3840ドット |
サイズ |
約72×166×8.9mm |
重量 |
約211g |
CPU |
Snapdragon 888 |
メモリー |
12GB |
ストレージ |
512GB |
OS |
Android 11 |
5G対応周波数 |
Sub 6 |
カメラ |
アウト:約1220万画素
(24mm/F2.0、F4.0可変)
+約1220万画素(16mm/F2.2)
+約1220万画素(50mm/F2.4)
+3D iToFセンサー
/イン:約800万画素 |
バッテリー容量 |
4500mAh |
防水/防塵 |
○/○(IPX5,8/IP6X) |
生体認証 |
○(指紋) |
USB端子 |
Type-C |
イヤホンジャック |
○ |
Qi |
○ |
カラバリ |
フロストブラック |
発売時期/価格 |
12月15日/19万8000円 |