新色ピンクにさらなる強力カメラ! iPhone 13、ASCII徹底大特集 第57回
これはもう「Apple Watch Max」だ! Series 7の大画面に漂う浪漫
2021年10月13日 22時00分更新
新しいUSB-C対応ケーブルで高速充電対応に
スクリーンが大きくなったら、バッテリーも速く減るようになるのではと不安に思うかもしれない。Apple Watch Series 7は、Series 6に搭載した64bitデュアルコアプロセッサ仕様のS6 SiP(システム化されたICチップ)をベースに、パワーマネージメント性能に改良を加えたS7 SiPが搭載されている。
例えばApple Watchを装着した手首を下げて、スクリーンをスリープ待機表示にしている際に時刻やコンプリケーションの一部情報を表示できる「常にオン」の機能を使った場合、スリープ表示の明るさがSeries 7ではSeries 6よりも約70%以上明るくなっている。明るい場所での常時オン表示が、見やすくなった手応えがある。
左右の手首にSeries 7とSeries 6を装着して、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いたり同じアプリを1時間使って試したところ、バッテリーの減り具合はどちらのApple Watchも変わらなかった。
バッテリーに関わるところでは、新しいApple Watch Series 7には同梱アクセサリーとして新しい磁気高速充電USB-Cケーブル(A2515)が付いてくる。アップルは純正の20W USB-C電源アダプタ(A2305)を組み合わせると、約45分でバッテリーを0%から80%までチャージできると説明している。従来の磁気充電ケーブル(A225/A2256)と5W USB電源アダプタ(A1385)を使うSeries 6に比べると最大33%速く充電できる。
筆者も自宅で試したところ、バッテリー残量50%の状態から100%になるまでSeries 7は約40分、Series 6は約70分かかった。電源環境によっても結果は変わってくると思うが、高速充電に対応するSeries 7の方が充電にかかる手間を軽減できると言って良いだろう。
USB電源アダプタの購入が別途必要
Apple Watch Series 7を速く充電するには、パッケージに付属する磁気高速充電USB-Cケーブルを使った場合に限られる。Series 7にはアダプタが付属しないので、ユーザーがこれを別途買い足さなければならない。サードパーティの65W対応のUSB-C電源アダプタも使ってみたところ、20Wのアップル純正品ほどのパフォーマンスが得られなかった。できればアップル純正品を購入した方が安心かもしれない。
そしてSeries 7に付属するケーブルで、Series 6以前のApple Watchを充電することもできるが、この場合は高速充電にならないことも覚えておきたい。
なお、アップルはSeries 7の高速充電機能を使えば、「8分間の充電で8時間の睡眠を記録できるぶんのバッテリー」が確保できると製品紹介のページ等で説明している。筆者宅の環境で20W USB-C電源アダプタを組み合わせ試したところ、チャージは8分間で20%回復。6時間半眠って、起きた時点では15%ほどバッテリーが消費されていた。余裕を持って睡眠計測を行うのであれば、就寝前に10分から15分前後チャージしておくのがおすすめだ。
この連載の記事
-
第68回
iPhone
「iOS 15.3.1」配信開始 重要なセキュリティアップデートの提供 -
第67回
iPhone
「iOS 15.3」配信開始 多数の脆弱性に対処し、すべてのユーザーに推奨 -
第66回
iPhone
「iOS 15.2.1」配信開始 メッセージアプリにiCloudリンクで写真を送信した場合の問題を解決 -
第65回
iPhone
これがモバイルの最先端か……!「iPhone 13 Pro Max」で進化を感じる極上のゲーム体験 -
第64回
Apple
アップル純正「マップ」やiPhone「Siriから事故報告」などアップデート -
第63回
iPhone
「iOS 15.2」配信開始 Apple Musicの新プラン対応やユーザーの死後にアカウントを任せる人の指定機能追加 -
第62回
Apple
Apple Watch Series 7、私のお気に入りポイント4つとイマイチポイント -
第61回
iPhone
「iOS 15.1.1」配信開始 iPhone 12/13で通話中に音声が途切れる問題を解決 -
第60回
iPhone
「iOS 15.1」配信開始 FaceTime経由でコンテンツを同時再生できる「SharePlay」に対応 -
第59回
Apple
スタンダートとして完熟した「標準iPad」最高のプライスパフォーマンスを更新 -
第58回
ウェアラブル
進化を遂げたApple Watch Series 7とデビューに最適なSE、アップルは双方を取り込む - この連載の一覧へ