ジンズは手を使わずに頭の小さな動きで直感的にPC操作が可能なメガネ型デバイス「JINS ASSIST(ジンズ アシスト)」を2月26日、発売した。デジタルデバイド解消を目指し、4年の開発期間を経て完成した本製品は、身体障害者向け補助ツールとして画期的な機能を備える。
対応OSはWindows 10以降(x64, ARM64)、macOS 13以降(Apple silicon, intel)、対応ポートはUSB-Cポート、価格は1万5000円。
セッティングは簡単、充電不要の有線接続方式
本体4g、ケーブル9gの合計およそ13gの軽量ボディを対応サイズ内の市販のメガネに装着、うなずきや頭の微動作でカーソル操作やクリックが可能。有線接続方式を採用し、充電不要で安定した動作を実現する。独自開発の補助ソフトではカーソル速度の調節やショートカット機能をカスタマイズ可能で、PC作業の効率化が図れる。
開発背景には障害者コミュニティからの切実な声があった。障害のあるモデルとして活躍する樹希氏は「JINS ASSISTはコツさえつかめば、サクサクとカーソルを動かすことができ、今ではカーソル操作や文字入力もかなりスムーズにできるようになりました。特に文字入力にかかるストレスが大きく改善されました。入力速度は2倍以上に、ストレスは5分の1程度になった」と実感を語る。車いすユーザーの本間未来氏は「操作の姿勢も、画面を見ながら頭を動かすだけなので、自分が楽な姿勢で使うことができます」と評価した。
デジタル障害者手帳「ミライロID」のオンラインストア「ミライロストア」でも数量限定販売される本製品は、障害者の社会参加を促進するツールとして期待されている。ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉氏は「JINS ASSISTはパワーポイントの作成なども可能で、障害があってもクリエイティブな作業を行うことができる画期的なツール」とコメントをよせている。
※なお、テンプルのサイズ・形状が厚さが以下の場合は装着できない
・0.8mm以下、4mm以上
・縦幅が2mm以下
・断面形状が円形
・平面部分がない
