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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第149回

8年来のサイズダウンに期待:

アップル「iPhone 13」4つの魅力

2021年09月22日 14時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 アップルが9月24日に発売するiPhone 13シリーズについて、iPhone 13 mini、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxの4モデルに触れて感じた感想を、ざっくばらんにお届けしようと思います。

 若干乱暴な部分もあるかも知れませんが、本音が出てきた、と思ってどうかご容赦頂ければ幸いです。

すごいシネマティック

 こちらは、iPhone 13シリーズ全体で新たに採用されたシネマティックモードのビデオサンプルです。何が起きているかというと、被写体を分離して背景をぼかすポートレートモードの写真のビデオ版と理解すれば手っ取り早いはずです。

 被写体をTrueDepthカメラなら赤外線センサーと画像から、背面のカメラならLiDARスキャナや超広角カメラなどを駆使して、フレーム外の領域も含めて捉え続け、被写体と背景を分離し、被写体以外をぼかす処理をビデオに施して撮影してくれます。

 しかも、デモビデオの最後にあるように、複数の人が写り込んでいる場合、まずは手前の人にフォーカスが合っていますが、振り返ると後ろの人にフォーカスがあたり、手前の人はボケる、非常に手の込んだカメラワークを自動的にこなしてくれるのです。

 複数人が登場しなくても、なんともドラマティックなセルフィービデオを撮影することができ、しかもiPhoneの上でフォーカスのポイントやトラッキング対象を編集できるため、撮影中にピントが迷ったな、意図と違うな、と思っても、意図通りのビデオに仕上げられるのです。

 SNSのビデオがシネマティックモードのビデオであふれると、途端に雰囲気が変わりそうですよね。

 2021年モデルのiPhoneでは、シネマティックモードはDolby Visionに対応するHDRビデオとして記録できますが、1080p / 30fpsの解像度までしかサポートされません。せっかくなら4K / 24fpsでの記録もサポートしてほしいところですが、これは来年のモデルまでおあずけでしょう。

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