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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第143回

スポーツクーペ「TT RS」は5気筒エンジンと四輪駆動でアウディらしさが詰まった1台

2021年08月29日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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400馬力を四輪駆動で路面に伝える安心感

走行するTT RS

 では、お待ちかねの走りを楽しんでもらいましょう。まずはノーマルモードから。「意外と静かなクルマなのですね。カチッとした乗り味は、さすがスポーツカーという感じです」と唯さん。「すごく扱いやすくて、踏んだら踏んだだけ一気に加速する感覚がとても楽しい。思い通りにクルマが動くので、自分の運転が上手くなったような気にさせてくれます」。

400馬力を発する直列5気筒ターボエンジン

 アウディTT RSが搭載する直列5気筒エンジンは、排気量2.5リットルのターボ型で、最高出力400ps、最大トルクは480Nmと、WRC参戦時の最高出力360ps/最大トルク420Nmを上回る強力なもの。しかもそれが一般道で扱えるのですから、30年の技術進歩には驚くばかり。

TT RSを運転する新 唯さん

 「どんな場所でも、どんな事をしてもクルマが安定していて、ドライビング中に不安や怖さをかんじさせず、ただただ楽しいと思わせてくれるクルマですね。実にオトナの1台だと思います」と賛辞を送ります。オトナというのが女性に受ける要因なのでしょうか?

TT RSのステアリングホイール。Drive Selectボタンを押してモードを切り替える

ドライブセレクト画面

シフトレバー近傍にはマフラーの音を変更するボタンも用意される。ちなみにUSBは2系統用意されていた

 ですが、ヤンチャな部分も欲しいお年頃。クルマが良いと、ない物ねだりをしたくなるものです。そこで、ダイナミックモードに変更。野太い排気音が室内に響き渡り、一気にテンションが上がる唯さん。アクセルのツキがよくなり、足も一層引き締まります。「これ! これは凄く楽しいです!」と満面の笑みの唯さん。さらに喜ばせるのが、アクセルオフしてシフトダウンする際に、ヴォンヴォンとオートブリッピングすること。「ヤバい! これはヤバいです! テンション上がりますね」と、左シフトパドルを駆使する唯さん。そして「5気筒エンジンって、4気筒エンジンのトルクの立ち上がりと、6気筒エンジンの伸びやかさが両立しているように感じますね。このエンジンは凄く楽しい!」とアウディらしさを感じた様子。

 「カッコいいエクステリアに、素敵なインテリア。力強く楽しいエンジンに、こわさを感じさせないドライブフィーリング。これがアウディの魅力なのかな」と唯さんは、アウディのブランドアイデンティティーを肌身をもって体験したのでした。

アウディTT RSにご満悦の唯さん

【まとめ】本気をこれ見よがしに見せない
大人の雰囲気がアウディTT RSにはある

 こうして楽しんだアウディTT RS。帰り道は筆者がノーマルモードで大人しく運転していたのですが「普段乗る時は、こういうジェントルなところが凄くイイですね。スポーツモードのような走りができるけれど、普段はそのような面を見せない。そこにオトナのクルマという感じを受けますね。逆に誰かを乗せている時に、スポーツモードのような事をされると、大人げないなぁと思っちゃいます」と筆者をジロリ。筆者の愛車であるHonda S660は車高調を入れて足を硬めたり、スポーツマフラーで音を大きくするなど、実に大人げない仕様です。スミマセン。

アウディからオトナを感じたという唯さん

 「改めて、アウディは渋いオトナに似合うクルマだと感じた1日でした」と唯さんは笑顔で語って取材は終了しました。プレミアムブランドの片鱗を、クルマから感じたようです。ちなみにアウディは、ディーラーのサービスもすごいんですよ(それは別の機会に)。アウディの魅力は、テクノロジーもさることながら、それをひけらかさないオトナの余裕なのでしょう。少しだけ疑問が解消されたような気がします。

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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。

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