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最新パーツ性能チェック 第341回

最大30%のパフォーマンス向上!?

「Resizable BAR」の効果をGeForce RTX 30シリーズまとめて検証!人気ゲーム13本でフレームレートを計ってみた

2021年05月01日 18時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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RTX 30シリーズ全モデルで検証!

 それでは検証に入ろう。まずは検証環境の紹介からだ。CPUはいつものRyzen 9 5950XにX570マザーボード、ビデオカードはRTX 3060~3090まで全て用意した。基本的に全てFounders Edition(FE)で用意したが、RTX 3060はFEが存在しないため、RTX 3060ファーストレビュー時に使用したZOTAC製カード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC」を使用している。

 ドライバーは前述の通りGeForce 465.89。Resizable BAR対応をBIOSで有効化した場合と無効化した場合で、各ゲームのフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)解像度でのフレームレートを比較する。グラフ中では、有効化した場合はGPU型番の後に“@ReBAR”と表記し、無効化時はGPU型番のみ表記している。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)
CPUクーラー Corsair「iCUE H115i RGB PRO XT」(簡易水冷、280mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「X570 AORUS MASTER」(AMD X570、BIOS F33i)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(DDR4-3200、16GB×2)×2
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 3090 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3080 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3070 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」、
ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3060 Twin Edge OC」
ストレージ GIGABYTE「AORUS GP-ASM2NE6200TTTD」(NVMe M.2 SSD、2TB)、
Western Digital「WDS100T2X0C」(NVMe M.2 SSD、1TB)
電源ユニット Super Flower「LEADEX Platinum 2000W」(80PLUS PLATINUM、2000W)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(October 2020 Update)

RX 6000シリーズほどの効果はなかった
「Assassin's Creed Valhalla」

 まずはRX 6800シリーズレビュー時にResizable BARの絶大なる効果が確認できた「Assassin's Creed Valhalla」から検証をスタートしよう。画質は“最大”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

「Assassin's Creed Valhalla」1920×1080ドット時のフレームレート

「Assassin's Creed Valhalla」2560×1440ドット時のフレームレート

「Assassin's Creed Valhalla」3840×2160ドット時のフレームレート

 RX 6800シリーズでは平均fpsが2ケタ%伸びたゲームだったが、RTX 30シリーズでは最高でも7.5%前後しか伸びていない。もともと起動時にAMDのロゴが出るゲームであるため、最適化が進んでいるとも考えられるし、RX 6800シリーズのInfinity CacheとResizable BARの組み合わせが極めて有効だと言うこともできる。

 また、GPUの上位/下位の違いという観点で眺めてみると、RTX 3060だとフルHDで平均fpsが2fps(3%)と小さいが、RTX 3080だと7fps(7.5%)伸びるなど、上位GPUほどResizable BARの恩恵が強くなることが示されている。RTX 3060のファーストレビュー時はRTX 3060のResizable BARの効かなさ加減に軽く失望した記憶があるが、GPUのスペック不足に原因があることがここで判明した。

デメリットも観測された「Borderlands 3」

 続いては「Borderlands 3」で試してみよう。APIはDirectX 12、画質“バッドアス”に設定。内蔵ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測し、出力されたフレームレートログを分析した結果で比較する。

「Borderlands 3」DirectX 12、1920×1080ドット時のフレームレート

「Borderlands 3」DirectX 12、2560×1440ドット時のフレームレート

「Borderlands 3」DirectX 12、3840×2160ドット時のフレームレート

 Resizable BAR有効化の恩恵は、どのGPUでも平均fpsの慎ましい伸び(多くて4%前後)となって現れた。しかし最低fps(1パーセンタイル点)は、逆にResizable BARを有効にした時の方が下がってしまった。平均fpsの引き上げよりもカクつきを抑制したいなら、Resizable BARは無効にした方が良いようだ。

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