●不規則な心拍、血中酸素濃度の通知にも対応
今回のアップデートでもう1つ、心臓関連の計測が日本でも有効になります。不規則な心拍の通知機能です。
これはApple Watch Series 3以降の製品で利用できる機能で、バックグラウンドで心拍数を時々計測。最低65分以上の時間をかけて5回計測し、不規則な心拍リズムが検出されるとユーザーに通知するという仕組みです。
アップルが現在Apple Watchに対して心臓に関連する機能を追加し続けている背景は、米国の疾患による死因の統計にヒントがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)などの統計によると、米国における死を招く疾患の第1位が心疾患だからです。
心臓病は自覚症状なく危機が迫るパターンのものも多く存在しています。Apple Watchで日ごろから計測を続け、そうした兆候をつかんでおけば、治療で救われる命を助けることにつながる。そんな思想が背後にあります。
また血中酸素濃度、最大酸素摂取量という、血液と酸素に関わる2つの計測にも対応しました。とくに血中酸素濃度は、新型コロナウイルスの症状を見る上でも重要な指標となっています。
この連載の記事
-
第317回
Apple
アップル初のApple Parkでの開発者イベント、初公開の「Loop Building」とは -
第316回
Apple
「Mac Studio」アップルの多様すぎる接尾語について考える -
第315回
Apple
アップル「Mac Studio」登場で生じる、ラインアップへの疑問 -
第152回
Apple
アップル「MacBook Pro」ポート増加は敗北なのか -
第151回
Apple
iPhone分解アートと、Appleが目指す未来 -
第150回
Apple
アップル新型「MacBook Pro」どの構成で買うべきか -
第149回
iPhone
アップル「iPhone 13」4つの魅力 -
第148回
iPhone
アップルiPhoneラインナップから浮かび上がる2つのこと -
第147回
iPhone
アップル製品ラッシュふたたび? -
第146回
iPhone
アップルはiOS 15で「時間の支配権」をユーザーの手に取り戻させようとしている -
第145回
Apple
アップル新型「iMac」驚きの電源 - この連載の一覧へ