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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第131回

心電図対応のApple Watch、データの預け先としての魅力

2021年02月10日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●心電図、どうやって測る?

 筆者は米国にいたこともあり、Apple Watch Series 4が発売された2018年から、心電図機能を体験してきた経緯があります。

 Apple Watch Series 4以降に搭載された心電図センサーは、手首に設置しているサファイヤクリスタルと、デジタルクラウンの中央部分に組み込まれた電極で検出する信号を使い、心電図アプリが「第I誘導心電図」に類似した心電図を記録する仕組みです。

 そのため、左手首にApple Watchを装着している人は右手の指をデジタルクラウンにあて、椅子に座るなど体や時計自体が動かないよう固定し、30秒間の計測をします。

 計測は動きや振動にかなりシビアで、Apple Watchも少し手首より奥の部分でしっかりと固定されている必要があります。少しでも条件が崩れると30秒のカウントダウンがリセットされたり、計り終えても「判定不能」のエラー表示となってしまいます。

 判定は前述の計測不能を含めて以下の4種類。

同調律:心拍が一定のパターンとなっている。
心房細動:心拍が不規則となっており、不整脈の最も一般的なパターン。
低心拍数または高心拍数:心拍数が50拍/分以下、もしくは120拍/分以上の場合、心電図アプリで心房細動をチェックできず、判定できない。
判定不能:記録結果の分類不能で、前述の計測の不備などが原因。

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