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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第131回

心電図対応のApple Watch、データの預け先としての魅力

2021年02月10日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 アップルは2021年1月22日、日本でもApple Watch向けの心電図アプリを提供すると明らかにしました。

 Apple Watch自体をwatchOS 7.3に、ペアリングするiPhoneをiOS 14.4にそれぞれアップグレードすることで、Apple Watch Series 4、Series 5、Series 6で心電図の計測ができるようになります。

 ちなみに2020年の新モデルだったApple Watch SEは、心電図センサーを持たないため、Apple Watch Series 3以前のモデルと共に、心電図アプリを利用できません。

 アップルはこれまで心臓疾患の研究で著名なスタンフォード大学などと組み、「Apple Heart Study」を行なっていますが、今回の心電図アプリの利用開始によって、日本でも慶應義塾大学病院との共同研究がスタートすることも明らかになりました。

 医師でアップルのヘルスケア担当バイスプレジデント、サンブル・デサイ博士のコメントは以下の通りです。

 「これらの機能が、ユーザーにとってより多くの情報に基づいて医師と対話ができる一助になると確信しています。心電図アプリケーションと不規則な心拍の通知機能により、ユーザーはさらに意味のある形で、自分の心臓の健康についてよりよく把握できるようになります」

 日本での心電図機能の解放は、あくまでもApple Watchに内蔵される心電図アプリが認証を取得したという扱い。

 そのためApple Watchのハードウェア自体が規制対象となる機器となったわけではなく、これまで通りの販売チャネルで継続して購入できます。また過去に購入済みのApple Watch Series 4以降のデバイスでも、ソフトウェアアップデートによって心電図アプリが有効化されることになります。

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