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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第132回

アップルらしからぬiPhoneマスク対策 Apple Watchが必要とは

2021年02月16日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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 これはすごい!とても快適!

 iPhoneのFace IDで顔認証をする際、マスクを検出すると、Apple Watchで認証を試み、マスクをずらさなくてもiPhoneのロック解除を済ませてくれる。そんな機能が搭載されることになりました。

 iOS 14.5、watchOS 7.4の組み合わせで実現するこの機能は、ちょうどMacのロックをApple Watchで解除する仕組みと同じといえます。ロック解除の手順としては、Face IDの通常利用と大きく変わりませんが、Apple Watchでの認証を取りに行く際、多少のスピードは犠牲となります。

1. iPhoneを持ち上げてFace ID認証を試みる
2. iPhoneがマスク付きの顔を検出した際、Apple Watchを探しに行く
3. Apple Watchがロック解除状態であったら、iPhoneのロックを解除する
4. Apple Watchに通知が残り、予期しないロック解除だった場合、Apple WatchのボタンでiPhoneを再びロックできる

 たとえば、顔をマスクではなく手のひらで隠した場合、上記のプロセスは働きませんでした。一方、他の人がマスクをしている状態でFace IDの解除を試みようとすると、Apple Watchで解除するため、必ずしも「マスクを付けた自分の顔」に反応しているわけではなさそうです。

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