ASCII Power Review 第112回
ノートとタブレットの両刀派にうってつけ
ThinkBook Plus 実機レビュー = 液晶裏に電子ペーパーを内蔵した未来のPCだ
2021年01月13日 13時00分更新
一口にノートPCと言っても、クラムシェル型、ディスプレー回転型、デタッチャブル型とさまざまなマシンがある。今回レビューするレノボの「ThinkBook Plus」はIPS液晶にE Inkディスプレーをデュアルで搭載。新しい利用スタイルを提案する意欲的なマシンなのだ。
モバイルノートの天板にディスプレイ!
E Inkタブレットとしても利用できる
ThinkBook Plusはメインディスプレーとして13.3型フルHD・IPS液晶(1920×1080ドット)、天面に10.8型のFHD E Inkディスプレー(1920×1080ドット)を搭載した、いい意味で「変態的モバイルノートPC」だ。
E Inkディスプレーはマルチタッチ、スタイラス操作に対応しており、ディスプレーを閉じてE Inkディスプレー搭載タブレットとして利用可能だ。
ちょっと残念なのはメインディスプレーがマルチタッチ、スタイラス操作に対応していないこと。使っているときに混乱するので、ふたつのディスプレーを搭載しているのなら、操作方法は揃えるべきだと筆者は考える。
さて主なスペックとしては、OSにWindows 10 Home/Windows 10 Pro、CPUに第10世代(Comet Lake)のCore i5-10210U / Core i7-10501U / Core i7-10710U、メモリー(RAM)に8GB / 16GB(PC4-21300)、ストレージに256GB / 512GB(NVMe SSD)を搭載。なお、記事執筆時点でCPUはCore i5-10210Uしか選択できなくなっている。
インターフェースはUSB Type-C 3.1 Gen2×1、USB Type-A 3.1 Gen1×2、HDMI×1、3.5mmヘッドセットジャック×1、通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetoothをサポート。
本体サイズは約308×217×17.4mm、重量は約1.4kg。45Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は最大12.5時間と謳われている。
価格は、Windows 10 Home 64bit/Core i5-10210U /RAM8GB/SSD256GBで19万5140円(eクーポン適用後11万9460円)、Windows 10 Home 64bit/Core i5-10210U /RAM16GB/SSD512GBで23万4740円(eクーポン適用後14万3220円)だ。

右側面には指紋認証センサー一体型電源ボタン、USB Type-A 3.1 Gen1×2、左側面にはHDMI×1、USB Type-C 3.1 Gen2×1、3.5mmヘッドセットジャック×1が用意。なおディスプレー両側の磁石マーク部分にはデジタルスタイラスペン「Lenovo Precision Pen」を装着できる
さまざまな利用方法が用意されている
E Inkディスプレー

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