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自由度が向上したソニーのスマートウォッチ「wena 3」Suicaや活動ログを試す

2021年01月03日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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ウォッチバンドのバックル部にスマート機能を内蔵したソニーの「wena 3」

 ソニーの「wena 3」を発売後から約3週間ほど使い込んでみた。腕時計のヘッドにではなく、バンドの側に多彩な機能を載せた異色のスマートウォッチが初のSuica対応も果たし、どこまでユーザーの期待に応える進化を遂げたのかレポートしたい。

より多機能に、スリムになったwena 3

 ソニーは2015年8月にwenaシリーズの最初のモデルを発表した。第3世代目を数えるモデルのwena 3は、機能とデザインの双方で完成度が飛躍的にアップしている。本体の接続・設定に使うwena 3アプリもシンプルで使いやすい。後ほど触れるwena 3アプリの活動ログデータを使いこなせるようになると、wena 3がフィットネスギアとしても魅力的に感じられるようになってくる。

 筆者は特にwena 3が交通ICカードのSuicaに対応したことと、視認性が高く操作性もよいタッチディスプレーを搭載したことに注目した。触ってみた手応えについては後ほど詳しく触れよう。

 wena 3にはバンドの素材が異なる3種類のバリエーションがある。今回は本革を使用したレザーバンド(ブラウン)のモデルにwenaオリジナルのヘッドを装着して約3週間ほど試した。

レザーバンドのwena 3。スリムでしなやかな本革素材をバンドに使っている

wenaのウォッチヘッドを装着したイメージ

 wena 3は本体の素材にステンレススチール「SUS316L」を採用する。スマホにBluetoothでペアリングして使うスマートウォッチなので、これほど筐体にしっかりと金属を使ってしまうと通信の安定性が確保できるのか気がかりだったが、金属のケース全体をアンテナにする設計として通信性能を落とさずに小型化を図った。

本体のケースにはステンレススチール「SUS316L」を採用。手首に心地よくフィットする曲線形状とした

ステンレススチールのケース全体をアンテナにして通信品質を確保。背面に心拍センサーが配置されている

 wena 3の筐体にはユーザーの手首の曲面と自然にフィットするように緩やかなカーブを付けている。タッチディスプレーをカバーする特製のゴリラガラスにも丁寧に曲げ加工を施したパーツを使った。キズが付きにくく、ディスプレーの視認性をクリアに保ってくれる。

強化ガラスも緩やかにカーブしている

 従来機のwena wrist activeと比べて、wena 3は体積を30%削り、厚みは2.5mmほど薄くした。組み合わせるヘッドにもよるが、wena 3の装着感は日中のふだん使いの範囲では重さが気にならなかった。公称スペックの質量は軽いものからラバーバンドが32g、レザーバンドが38g、メタルバンドが80gになる。

 筆者は手首が相当に細いのだが、レザーバンドはユーザーが自身で最も心地よくフィットするサイズに位置調整ができる。メタルバンドは時計店などでコマ調整が必要だ。

 wena 3ではユーザーが愛用する腕時計を含めて、ウォッチヘッドを自由に付け替えて楽しめる。エンドピースを交換できる仕様だ。ソニーではwena 3に対応するエンドピースを18mmから24mmまで1mm刻みで7つのサイズを揃えた。ソニーのオンラインストアでは本体のほか、エンドピースのサイズも好みを選んでwena 3が買えるようになっている。エンドピースは後から買って付け替えることもできる。

ソニーのオンラインストアで販売されているwena 3の交換用エンドピース。メタルバンドのピースは2色のカラバリに合わせて18〜24mmの間で1mm刻みにサイズが違うアクセサリーが販売されている

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