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Apple Watch 6に新デザインのiPad Air! 秋のアップル発表会第1弾 第24回

アップル歴約40年の筆者による「初めてのApple Watch」体験、Series 6レビュー

2020年10月27日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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スポーツバンドは、わずかだが金属の突起がある

おどろくほど軽量で装着感も文句なし

 上には挙げなかったが、これまでスマートウォッチに手を出さなかったもう1つの理由として、常に着けていないと意味がないような気がしていたということもある。しかし、そうすると、ほとんど一日中キーボードでパソコンを操作している身としては、スマートウォッチのバンドがパームレスト部分に干渉してじゃまになるのではないかと思っていた。

 Apple Watchとして一般的なスポーツバンドの場合、金属の突起をバンド上の穴に差し込んで止める方式なので、その金属の突起がバンドの表面からわずかながら飛び出した状態となる。さすがに突起部分は丸く加工されているが、かなり硬いことには違いない。特にMacBookシリーズを使う場合には、パームレストも金属なので、時として金属同士が接触することになり、少なくとも精神衛生上はよくない。

 とはいえ、現在のApple Watchのバンドのバリエーションはかなり豊富だ。今回も、スポーツバンド以外にソロループと、スポーツループを試してみることができた。いずれも金属は使われていないので、装着したままパソコンを使っても、金属同士が当たったりする心配はない。

 ソロループは、伸縮性の高いシリコン製のバンドで、特にフィット感に優れていた。ただし、フィットしすぎて、Apple Watchが常に腕の同じ位置に固定されてしまうので、私のように肌が弱い人間の場合、接触部分が赤くなったり痒くなったりすることもあるかもしれない。

伸縮性が高くフィット感に優れた「ソロループ」バンド

 その点、スポーツループは、無段階に長さを調整できるので、しっかりフィットさせたり、逆に緩めに着けたりと、自在に扱うことができる。結局、今回の試用期間中、最も長く使ったのがこのバンドだった。就寝中もほとんど違和感なく使えた。普通のスポーツバンドの場合、金属の突起は別にしても、バンド自体に厚みがあるので、キーボード作業中に着けたままにしておくのは抵抗がある。

 私が普段最も日常的に使っているタイピング環境は、東プレのRealForceキーボードと、サンワサプライの「低反発リストレスト」の組み合わせだが、それでもバンドが厚いと、パームレストに押されたバンドが肌に食い込む感じになるからだ。その点でも、スポーツループやソロループなら不安なく使えた。

 今回試したApple Watch本体は、40mmのゴールドアルミニウムケースのタイプ。外装は再生アルミニウムとセラミックを組み合わせたものとなっている。これは驚くほど軽い。これまでApple Watchは、なんとなく重いのではないかという印象を持っていたが、まったく間違っていた。実際に家庭用の秤で重さを測ってみたところ、スポーツループバンドを付けた状態で38gしかなかった。同じ条件で、ふだん私が使っている普通の腕時計も測ってみた。ケースもバンドもステンレスのパイロットウォッチ(電波ソーラー)は104gもあった。

 それと比べればこのApple Watchは1/3強の重さしかない。もう1つ、チープなプラスチックケースにウレタン製のバンドの付いたCASIOのデジタルウォッチを測ってみたら31gだった。それとほとんど変わらないというのは正直驚いた。Apple Watchの重さや装着感、さらにはバンド交換の容易さに関しては、まったく不満はない。

 今回の本題ではないが、Apple Watchを時計として使う場合の文字盤のバリエーションは実に豊富で、どれにしようか迷ってしまう。ただし、いずれにしても直接見た場合には、ウェブの画像で見るほど魅力的なデザインには感じられなかった。これはおそらく、アナログ時計の文字盤というものは立体的なものだという先入観があることに起因している。写真で見ている際には、その立体感を頭の中で補って納得しているのではないかと思う。それが実際にApple Watchのディスプレイに投影された平面的な文字盤を見て落胆してしまうのではないかという気がする。

 私の場合、結局のところ老眼の問題もあって、細かい情報は見えないので、アナログ時計としてシンプルで見やすいものを、いつの間にか選んでしまう傾向があった。「エクスプローラー」と名付けられた、コントラストの強めのものだ。

「エクスプローラー」の文字盤

 慣れというのは恐ろしいもので、最初はなんだか平板で、あまり魅力的には見えなかった文字盤も、2、3日のうちには何とも思わなくなり、こんなものだと感じてしまうようになる。しかし、その状態でたまに本物の時計を見ると、やはり立体感の有無の違いは大きく、ディスプレイ上の映像とはまったくの別物だと気付かされるのも事実だった。

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