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Apple Watch 6に新デザインのiPad Air! 秋のアップル発表会第1弾 第24回

アップル歴約40年の筆者による「初めてのApple Watch」体験、Series 6レビュー

2020年10月27日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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充電時間は1時間半だが、その間は何をしていれば?

 最初に、現行モデルのApple Watch Series 6のバッテリー持続時間が最高18時間であることは述べた。今回の私のような使い方なら、18時間以上も持つこともあるようだ。もちろん、もっと頻繁にさまざまな機能を活用したり、Wi-FiにしろLTEにしろ、電波が絡むような使い方が多くなれば、それに応じて持続時間は短くなるだろう。いずれにしても、これは毎日必ず充電しなければならないことを意味している。充電に要する時間は、ほぼ1時間半程度だ。実際にほぼ0%の状態から、ざっと90分間充電器につないでおけば100%になることを確かめた。

 しかし、睡眠のトラッキング機能や、アクティビティのモニタリング機能を考えると、Apple Watchを腕から外している時間は、できるだけ短くしたい。たとえば、夜22時から24時の間を充電タイムとして確保し、その後フル充電の状態で午前0時から使い始めたとすると、平均的な使い方では、夕方の18時にはバッテリー切れとなってしまう計算だ。これは、特にウェルネス機能を目当てとしている人には、ちょっと心細い持続時間だろう。フルに活用しようとすれば、1日の中で、もう1回充電する必要が出てくる。仮に、iPhoneから無線充電ができれるならそれでもいいかもしれないが、現状ではそのような機能はない。最低でも、自宅と職場の両方に何らかの充電装備は必要だ。たとえば、付属の磁気充電ケーブルを常に持ち運んで、ユーザー自身のアクティビティのない時間帯を見計らって忘れずに充電する必要がある。

 今回の試用期間中にも、実際に1日だけ充電するのを忘れた日があった。それに気付いたのは自宅で、充電ケーブルは仕事場に置いてあったので、その晩は充電できなかった。その夜の睡眠トラッキングは可能だったが、翌朝に起きた直後に自動的に省電力モードに入ってしまった。その間はアクティビディのモニタリング機能は働かない。そのため、自宅から仕事場に向かう徒歩のアクティビティは残念ながら記録されなかった。私の1週間のアクティビティの記録で、特に木曜日が落ち込んでいるのは、そのためだ。

アクティビティの週間動向

 今回のSeries 6も含め、現状のApple Watchではバッテリーの持続時間が大きな課題だと感じる。逆に言えば、バッテリーの持続時間以外は、かなり満足度の高い製品に仕上がっていると感じられる。とりあえず睡眠のトラッキングには興味がないという人や、こうしたデバイスを充電しながら使うのがまったく苦にならないという人なら、この課題も問題にならないだろう。

 しかし私自身は、くどいようだが、バッテリー持続時間が2倍や3倍になったとしても、まだ不十分だと思う。次期モデルでは、一気に一桁程度の持続時間向上を目指して改良を続けて欲しいと願っている。

 

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