最新パーツ性能チェック 第311回

フルHD、WQHD、4K時における性能をDXR＆DLSSの有効・無効時でどう変わる？

GeForce RTX 3080 FEは4Kで輝く！RTX 2080 Ti/2080/GTX 1080とゲーム13本で徹底検証

Red Dead Redemption 2はドライバーの最適化がされていない？

　続いては、もっと描画負荷が高めなゲームとして「Red Dead Redemption 2」で検証する。画質（精細度）は最大（20/20）とし、ゲーム内蔵のベンチマーク機能を利用して計測した。

「Red Dead Redemption 2」1920×1080ドット時のフレームレート

「Red Dead Redemption 2」2560×1440ドット時のフレームレート

「Red Dead Redemption 2」3840×2160ドット時のフレームレート

　このゲームではGeForce RTX 3080の存在をうまく検知できなかったようで、初回起動時の解像度がフルHD未満に設定されるなど、“挙動の怪しい”部分が見られた。平均フレームレートだけを見ると、下位GPUに対して順調にフレームレートを伸ばしているが、最低フレームレートの落ち込みが激しいこともあるなど、まだドライバーとゲームの摺り合わせができてない印象が強い。

AMD推しのBorderlands 3でも4Kで平均60fps超え

　続いては「Borderlands 3」で試そう。このゲームは一時期RyzenやRadeon系カードのバンドルになっていたAMD寄りのゲームだが、なぜかGeForce RTX 3080のパフォーマンス例としてNVIDIAが使用している。それによれば、GeForce RTX 3080だと4K最高画質でも60fpsを超えるらしい。

　今回の検証ではAPIはDirectX 12とし、画質は「バッドアス」に設定。ゲーム内ベンチマークを利用して計測しているが、最低フレームレート（下位1％点）はログを集計して算出している。

「Borderlands 3」DirectX 12、1920×1080ドット時のフレームレート

「Borderlands 3」DirectX 12、2560×1440ドット時のフレームレート

「Borderlands 3」DirectX 12、3840×2160ドット時のフレームレート

　グラフの通り、NVIDIAの謳う4K＆最高画質で60fps超えにほぼ近い結果が得られている。ただし、平均で60fps出たものの最低フレームレートは49fps程度まで下がるため、安定して60fpsを出すには微妙に画質を絞る必要はあるだろう。しかし、GeForce RTX 2080 Ti FEで平均41fpsなのだから、GeForce RTX 3080 FEのパワーは確かに感じられる。4K環境ならGeForce RTX 2080 FEに対しては約86％上回っているなど、2倍とまではいかないまでもGeForce RTX 3080 FEには強いアドバンテージがあると言える。