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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第577回

Tiger Lakeは8KディスプレーとPCIe Gen4に対応 インテル CPUロードマップ

2020年08月24日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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8Kディスプレーと
PCI Express Gen4に対応

 ディスプレー周りで言えば、同時4画面出力に加え、最大で8Kまでのディスプレーに対応することになった。

8Kまでのディスプレーに対応。おそらくは各ポートあたり単体では4K出力が上限で、これを4つ組み合わせて8K出力が可能になると思われる

 またカメラなどの入力をハンドリングするISPは、新しくIPU6という名称に切り替わり、4K90fpsのサポートや最大42MPixelのイメージセンサーへの対応がうたわれている。

ISPは、新しくIPU6という名称になった。こちらもHotChipsでは言及がなく、Architecture Dayでの説明だ

 ただこれらがサポートされるのは将来のバージョンであり、現段階では4K30fpsの動画サポートと27MPixelのイメージセンサーへの対応に留まる。

 このあたり、カメラ市場を本格的に奪いに行っているスマートフォン向けのSoCの方がスペック的にはやや上であり、これを追いかける格好ではあるのだが、さすがにPCのカメラで日常スナップを撮影する可能性はあまり高くないわけで、むしろZoomなどのビデオ会議に向けてのニーズであればこれで十分ということだろう。

 I/O周りで言えば、やっとPCI Express Gen4に対応した。もっともこのスライドで言及しているのはPCHとの接続(PCIe x4)の話で、外部PCIeが何レーンあるのかは不明である。

PCIe Gen4は1レーンあたり2GB/sなので、PCH接続のx4なら8レーンとなる。CPUからPCHまでのレイテンシーが100ns未満とするが、これがなんのレイテンシーなのかは不明(アプリケーションからドライバー経由でPCHデバイスを叩くまで100ns未満だとすればすごいのだが)

 もっともTiger Lakeの場合、外部接続はThunderbolt 4およびUSB 4でカバーするのが筋であり、こちらのサポートを充実させているのが特徴である。またディスクリートグラフィックスを搭載する場合に備えて、DP-inポートを追加したとしている。

 電力管理系ではFIVR(Fully Integrated Voltage Regulator)の効率をさらに引き上げたほか、省電力モードへの退避/復帰の高速化や専用回路の追加、周波数/電圧制御をファブリックやメモリーコントローラーにも対応させるなど、細かく省電力性を引き上げたとしている。

常時通電状態にある回路を電力管理ドメイン(電力モードに応じて通電したりカットされたりする)に移したとするが、Ice Lake以前からそうした回路はそれほどなかったはずで、なにを移動したのか気になる

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