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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第102回

アップル新型「iMac」に期待すること

2020年06月17日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●アーキテクチャの移行を伴う

 個人的に、本連載でも何度か指摘してきたのが、iMacだけが取り残されたMacアーキテクチャの話です。基本的に2006年にIntel Macが登場してからMacのアーキテクチャ自体は変わっていないという解釈をしていますが、それでも変化があります。

 それは、T2チップの存在です。

 TシリーズはMacに内蔵されるシステムマネジメントコントローラーで、2016年、Touch Barが搭載されたMacBook ProにT1チップが初めて搭載されました。Touch IDの指紋データの格納やFaceTime HDカメラの保護をしており、bridgeOSがIntelプロセッサとmacOSとは独立して稼動しているという代物です。

 2017年に登場したiMac ProでT2にバージョンアップされ、前述の役割に加えて、SSDドライブのコントローラーやオンザフライ暗号化、ブートのセキュリティを担うなど、その役割が増しました。またMacにおけるHey Siriのサポートも実現しています。

 そして現在のMacラインアップではT2チップを搭載していないのがiMacのみとなってしまいました。その理由は、HDDを前提としたラインアップが残っていることだとされています。

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