このページの本文へ

松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第102回

アップル新型「iMac」に期待すること

2020年06月17日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●技術的な進歩はディスプレーに

 iMacシリーズはこれまで通りオールインワンモデルなので、プロセッサ、グラフィックス、ディスプレイ、ストレージ、それらを包み込むパッケージとしてのプロダクトデザインと、全方位でのアップグレードに期待がかかります。

 プロセッサはおそらく引き続きIntelを採用することから、第10世代デスクトップ向けプロセッサ、Comet Lake-Sが採用されることになるのではないでしょうか。

 そして注目はディスプレーです。ProDisplay XDRでは、576分割の直下型ローカルディミングゾーン採用のバックライトを用いて、最大輝度1600ニト、コントラスト比100万:1を実現しています。これがXDR(拡張ダイナミックレンジ)の名前の由来。

 iMacシリーズ、とくにiMac Proで、ProDisplay XDRに迫るパフォーマンスを誇るディスプレーを搭載してくれるのではないかと期待しています。その技術の候補となるのがミニLED。

 これは直下型バックライトのゾーンを細かく分けてコントロールすることで、消灯と点灯の差を大きく取れるようにするテクニック。名前は似ていますが、マイクロLEDのように赤・緑・青に発光するLEDを1画素に埋め込む次世代技術とは異なり、コストが実用化のハードルになっていることはありません。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中