いよいよ6月22日から、WWDC 2020が開催されます。
史上初のオンライン開催で、米国太平洋夏時間6月22日午前10時、日本時間6月23日午前2時からの基調講演を皮切りに、その4時間後、日本時間午前6時から「Platforms State of the Union」(プラットホームの現状と方針)を開催。翌日以降、毎日日本時間午前2時に、新しいセッションが公開されていくそうです。
WWDCは基本的に「ソフトウェア開発者のためのイベント」です。そのためハードウェアが登場しない年も多数あります。何も出なくてもがっかりしないで、という前提を持っておきましょう。しかしどうも今年は雰囲気が違うようですね。
どうやら、Mac祭りの様相になりそうなのです。
●ARM Macついに発表か?
昨年から報道で、Intelチップではない、アップル自社開発のAシリーズチップを搭載するMacが登場すると言われてきました。その発表のタイミングこそWWDC 2020ではないか、というのです。
ARMは、現在iPhone、iPad、Androidをはじめとするスマートフォン、タブレットなどに搭載されるプロセッサーの種類。英国ARMが設計・ライセンスしており、アップル向けチップは台湾TSMCが製造しています。そのARMをソフトバンクが買収したニュースは記憶に新しいですね。
これまでMacにはIntelチップが搭載されてきましたが、もともとMacは68K、PowerPCを採用しており、Intelは第3のプラットホームでした。こうしてチップの乗り換えを2度経験しているMacだからこそ、乗り換えの現実味も大きいということです。
アップルデザインのARMチップ最新作はA13 Bionic。7nmプロセスで製造された64bit ARMベースのチップで、高性能コア2、高効率コア4の6コア構成となり、グラフィックスはアップルがデザインした4コアグラフィックスを搭載しています。さらにNeural Engineを搭載し、1秒間に1兆回の機械学習処理を実行することができます。
Bloomberg等の報道では、2021年に登場するARM MacにはA14Xを搭載するとしています。つまり、2020年にiPhoneに搭載される最新チップを強化した製品をARM Macに搭載すると考えられています。
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